マジレスライン

遅刻した後輩が「いやー、向かい風が強くて遅刻してしまいました」という古典的なことを言ったらどう返す?状況によるし、人のキャラクターによるし、大事なミーティングの前ならありえない発言だ。別に遅刻もしておらず明らかに冗談ならどのように返答するか。

「今日は台風だからね!仕方ない!」「電車の中でちゃんと走った?」

冗談をかぶせるか、「そんなことないでしょ」「あなたの言っていることはおかしい」と文字面をそのまま解釈して返答するのか。

人によりこのラインが全く違う。このラインが高くなると「よくふざけてる」「真面目な話が通じない」ネガティブな表現から「懐が深い人」「冗談が通じる人」というポジティブな表現になる。逆にラインが低いと何でも真面目な表現になる。

日本におけるマジレスラインは劇的に下がり、あらゆるものにマジレスがされている状態になりがち。

以下の動画は香港の携帯会社のCM

香港以外でもバズったエッジのきいた広告。この動画を見ても、香港の人たち(広告の話だけだけど)のマジレスラインはかなり高い。日本ではNGだ。

広告においてはラインを踏み越えるとわかりやすく炎上、印象が悪くなる。あえて踏み越えるような動画もたくさんある。

基準もカテゴリによってさまざまである。会話でもマーケティングでもこのラインを意識するとコミュニケーションは爆弾を踏まず、つまらない人にもなりすぎず、いい塩梅になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?