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破裂しそうな七日間

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感情の墓場。 この世から逃避行したくなった時に書き殴ったもの。
救われない遺書
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新年早々、人間失格

 新年だから何か新しい事を始めなければならない。その強迫観念に苛まれた人生だった。  年号が変わったのだから心機一転、身を引き締めて物事に取り組まなければならぬ。  そうやって毎年正月になると、買ってきたばかりの真新しい手帳に一年の目標を書き込んできた。やれ今年は〇〇をするだの、どこどこに行くだの。実現可能なものもあれば、「おいおい、お前さん、それはちょっと現実的じゃないぞ?」と制止の声が聞こえるようなものまで。  そして年末に振り返って溜め息を吐くのだ。箇条書きの項目

メンヘラ病みポエムが書けない

メンヘラ病みポエムが書けない。これは「私」にとって由々しき事態だ。 ライター・記者として活動を始めてから、世に出す文章も「見られること」を意識しなければいけなくなった。 社会的な立場を公表すると、発信内容にも不自由が生まれる。 それが例えnoteであろうと、読まれる・読んでもらうを意識して書いてしまう。 嗚呼違う、私が書きたいのはそんな文章じゃない。 ライターとしては正しいけど、表現者としては正しくない。 客観性に特化した文章なんて、そんなもん、正しいけど正しくない。

執着と無関心と承認と。

他人に承認してもらわないと自己価値を見出せない生き方は疲れた。 昔から人やモノへの執着が強かった。 原因は明白で、親に関心を持ってもらえなかった幼少期が影響している。 物心ついた時から実母は仕事に夢中で、私に監視や干渉の目を向ける一方、私個人には無関心だった。 歪んでいる。 「自分の子供」としての私と、「私個人」としての私は彼女の中で別物だった。 子供=自分の所有物、第二の自分の人生だと思っていた実母にとって、私個人の人格は目に入っていなかった。 母親に関心を持ってほ