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クリエイター寄稿

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リボルの想いや活動に共感いただいたクリエーターの方々による、じんわり熱くて笑えて泣けるコンテンツをまとめています。どれも最高なので読んでいただきたい!
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2020年6月の記事一覧

上手な責任転嫁のススメ。がんばれない自分を責めないためのコツ。 by夏生さえり

「雨の日だけど、ピクニックに行きたい」なんて荒唐無稽なことを言う人はいない。なにを急に? と思ったかもしれないが、ちょっと一緒に考えてほしい。雨の日ピクニック。ふむ。映画に出てくる、ワガママで突拍子もないことをしては周囲を振り回し、ん”ん”ん”超迷惑…だが…そこがキュ〜〜〜ト!!!!!という主人公ならわからないが、普通の人は、まあしないだろう。雨の日にピクニックを決行することが、どれだけ無理難題かは誰にとっても明白だし、なにより、なんとかピクニックを決行したところで晴れの日と

ヘルプが出せないネギと、ヘルプを出さない人間 byはましゃか

育てていたネギの元気がなくなってしまった。 どこかで見た、「ネギは育つから買う必要ない」という情報を真に受けて、 買ってきた万能ネギの根っこを水につけてみたら、予想の5倍の速さで育った。 3日経ち、ふと見るとギョッとするほど伸びている。1週間経つと、もう元の長さに戻っているのではないかと思うほどに大きくなっている。 私はひとり暮らしで、ペットもいない。去年、鉢植えの花を枯らしてしまった経験があり、生き物と住むのは向かないと思っていた。でも、今の状況で家をどうにか楽しい場

「地獄のキュウリ貧血事件」生き残りの私へ by岸田奈美

私が通う中学校に、話が長い校長先生がやってきたとき。延々と自分が若い頃にキュウリ農園で苦労をしたという話を聞かされ続け、何人もの女子が貧血でバタバタと倒れていく惨事があった。 後に伝わる「地獄のキュウリ貧血事件」である。 あのころの私は、本当に考えが浅かった。 不謹慎極まりないが、当時わたしは、朝礼で倒れることにただならぬ憧れを持っていた。さあ、さあ、私も華麗に倒れて保健室に運ばれるんだ。「わたし……まだ、まだ大丈夫です」って、健気なセリフの一つも吐いてやるんだ。 し