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チャランゴの国際コンクール2

アイキレという村にてチャランゴという楽器のコンクールあり、出場に向けてどんな練習をしたか、という話。


選曲


当時と今では要綱が変わっているかもしれないけれど、
私が出場したときは、ボリビア人部門と外国人部門に分かれていた。
外国人部門は、「すくなくとも1つはボリビアのフォルクローレを演奏すること」という条件があった。

ひとり2曲演奏するのですが、そのうちの「すくなくとも1つは」ということで、2曲ともボリビアのフォルクローレでもいいのです。

チャランゴの先生Aが、「これでいいんじゃない」と言って、
Virgenes del Sol という曲を弾くことになりつつあった。

しかし、ある程度練習して弾けるようになったところで、
「ごめん、これペルーの曲だったかも。コンクールはボリビアの曲じゃないとダメだったっけ?」と・・・。

なんてこった・・・

そして先生は「明日から3か月ほど日本ツアーだから」と
旅立ってしまった。

どうしよう。どうしようもない。

通っていた音楽学校で代講してくれた先生は
ケーナという笛の先生で、とりあえずギターは弾けるんだけど、
だからレッスンはギターで伴奏してくれて、チャランゴを好きなようにかき鳴らしていればレッスンは成立していたんだけれども・・・

これじゃコンクールは無理よね、、、
どうしよう。どうしようもない。

別の先生を探す

別の人を探した。
友人(ボリビア人でマンドリンを弾いている人)に、
「どうしよう、どうしようもない。」と相談したら、
あの人がいいよ、と提案してくれた。

さっそく、その人に連絡してみた。

気前よく引き受けてくれた。

この先生は、いわゆるチャランゴ奏者ではないけれど、
10才くらいのときにチャランゴのコンクールで優勝している。
そして、ギターも弾ける。マンドリンも弾ける。鍵盤の無いアコーディオンみたいなでも六角形の楽器(コンセルティーナ)も弾ける。
チャランゴのコンクールの地区予選で審査員をしたこともある、とのことで頼もしい!

ファーストコンタクトはとても緊張した。
かなり丁寧なスペイン語でメッセージを送った。
スペイン語にも敬語表現はあるのよね。

そして、レッスンしてもらえることになった。

まず、私の演奏を聴いてもらった。

感想は、「FEO(ひどいね)」だった。

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