#001 音楽NFTランキング（OpenSea）TOP 10

2022年10月7日 21:56

1. はじめに

初めまして、ЯÉVOLTEのKitsune DJです。
このマガジンでは、「音楽×NFT」のニュースをお届けします。

グローバルの音楽NFTについて、日本語で解説されている記事やブログはあまり多くなく、音楽とNFTに関心のある方に最新情報をお届けし、日本の音楽NFTの盛り上がりの一端となれればと思います。

グローバルで最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaでは、「Stats」から、ジャンル別のNFTのランキングを取得可能です。

上記のランキング表も、OpenSeaにて、2022年10月5日時点の「全期間」の取引総額ランキングを取得して作成しました。

まず、1位のWVRPSの取引総額は、「約12億円」です。グローバルのNFTバブルは凄まじいな。

と、感じられる方もいらっしゃると思いますが、取引総額は、二次流通も含めた全取引の販売額になります。

WVRPSのCreator Feeは「5%」なので、二次流通の販売額の5%のみが運営に還元されます。

このため、約12億円=WVRPS運営の取り分ではありません。

また、全ジャンルで1位の「Crypto Punks」の取引総額は現時点で「約2,000億円」なので、音楽NFTは、NFT市場全体でニッチな存在だといえます。

この理由については、今後の記事で解説していきます。

ホルダー数は、そのNFTのUO（ユニークオーナー数）です。

WVRPSの場合は、9,999個を4,624人が保有しており、1人あたり平均2個保有（UO比率：46%）していることが分かります。

そして、このUO比率は「高いほど良い」と言われています。

NFTは、供給量が多くなると市場価格（Floor Price）が安くなるため、ガチホ（長期間保有）オーナーを多くして、価格キープを目指します。

1個や2個を保有するオーナーよりも、10個保有するオーナーの方が、List（売却）へのハードルが低いため、UO比率は高いほどいいのです。

初回価格は「Mint price」と言われますが、NFT販売時の価格になります。
最低価格は「Floor price」と言われますが、現時点で売りに出されているNFTの最低価格です。

最低価格が、初回価格よりも低くなることを「Mint割れ」と呼びます。

これは、NFTの価値が販売時よりも下がっており、NFT及びプロジェクトに魅力を感じられていないことを意味します。

WVRPSの場合、初回価格が「16,000円」で、最低価格が「21,000円」なので、NFT及びプロジェクトの魅力を維持し、価値向上を実現できていることが分かります。

NFTの販売方法は、基本「定額販売」になりますが、オークション形式が採用される場合もあります。

The Orbsのダッチオークション形式は、初期設定額の217万円の上限から購入者が入札するまで価格が減少していきます。

一方で、Euler BeatsのEnigmaは、初期設定額の53万円から、購入者が入札を繰り返し、オークション終了時に最も高額の入札をしていた購入者がNFTを取得できる方式です。（Enigmaの場合は、新規入札毎に5分間延長され、最大で48時間で行われました）

特にNFTコレクションでは、NFTホルダー及びノンホルダーも含めて、人々が集まれるDiscord上のコミュニティを用意します。

このコミュニティ内では、人々が自由に交流できたり、NFTについて対話をしたり、またホルダー限定で閲覧可能なチャンネルも設けられています。

ホルダー限定のユーティリティ（NFT購入メリット）をいかに用意できるかが、NFTの価値を維持する有効な手段であるため、プロジェクトによってはNFTホルダーに投票権を与えて、Discord内でNFTプロジェクトの方針に関する投票を行い、DAO的な運営も試みられています。

今後は、ランキング表のNFTプロジェクトの詳細を深掘りしていこうと思います。

何故、WVRPSが一番人気なのか。音楽NFTには、どのようなアイデアがあるのか。これらを知りたい人は、是非お楽しみにしていて下さい。

をよろしくお願いします！ご質問があれば、お気軽にコメント下さいね。

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