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「不妊」に対する鍼灸治療の効果について、当院の考え方

最近少しづつ聞くようになってきた「不妊」鍼灸。

つまり、鍼灸で不妊治療をしようということですが、果たして効果はあるのでしょうか?

結論から言ってしまうと、
「やってみないとわからない」
という、どうにも頼りない答えになってしまいます。

というのも、鍼灸治療は筋肉と皮膚に刺激を与えて神経に作用させる、という
機序を辿って人体に効果を発現させます。

そのため、薬を投与して薬理作用で人体に影響を与えたり、外科的手術によって
強制的に人体の構成を変化させるようなものではないからです。

投薬治療も外科治療も、この投薬量でこれくらいの効果、この腫瘍の除去によってこの程度の回復見込みという、ある程度の「積み重なった治験の効果予測」が経ちますが、
鍼灸治療の効果にはそれがありません。

鍼灸やマッサージによる筋肉の弛緩の程度、神経の和らぎ度合いというのはその人の疲労度に左右される上、施術を受ける人の、施術者への信頼度によっても大きく変わります。

ただ、不妊に悩む人は悩んだことのない人には想像もつかない不安・ストレスにさらされています。

それは、私たち夫婦が痛いほど理解しています。
私たち夫婦は不妊治療の末、子供には恵まれなかったからです。

しかし今思えば、当時に今ほど不妊に対する鍼灸の介入がメジャーであれば、不妊治療に対するモチベーションも違ったかもしれません。

不妊に対する不安やストレスを鍼灸で取り去ってあげるだけでも、妊娠への効果も上がるのではないでしょうか?

不妊治療のストレスで夫婦仲がギクシャクしていては、望めるものも望めません。

もし長年赴任に悩んでらっしゃる方がおられたら、一度鍼灸治療を試してみるのも良いかもしれません。

不妊に対する間接的な効果は間違いないと言える気がします。

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