パンチ

ルパン三世 モンキー・パンチとルパン Ⅴ ルパンの時代

ルパンは実利主義・実存主義の権化
実存主義はサルトルとか60年代で、ルパンが生まれた時代のドンピシャ
ルパンのあの生き方は戦後民主主義・資本主義が始まったあの時代の影響をモロに受けているというか
あの時代が生み出したアイコンでもあって
だからやっぱりルパンは結構戦後を背負ってると思う
だって先生が戦前生まれだから

でもそういう時代性も50年も経っちゃうとわからなくなっちゃう
何であんなに悪いヒーローが生まれたのか
先生が亡くなってやっとそういう考察が出来るようになるんじゃないか
なぜルパンを生んだか、生まれたかっていう
古典ってそういもの

古典はその時代の風俗とか時代性を強く持っているから古典になりえるのであって
ルパンがあの時代を象徴している何かを持っているから古典になりえるし
70年代の終わりに宮崎駿に「カリオストロの城」でオワコン宣言されたのも、今よりも「時代遅れ」に思える何かがあったからだと思う
つまりルパンにはそれだけ時代性があったと、象徴していたということ


だってルパンはジーンズとか履かないからね
ジーンズが一般的になる前の時代の若者だから
あのスーツスタイルがもはや時代劇のお侍の袴みたいなもん
だからパート5でルパンがパーカー着て出て来た時は本当びっくりして目を疑ったわ
不二子との電話とルパンのパーカーが何気にショックデカかったw
ルパンに日常があったんだっていう

ルパン、パーカー着るんだっていう
しかもそれが物凄く似合ってた(笑)
考えてみたら家の中でも年中スーツ姿
ジャケット上下着こなしているって、普段から警戒心怠らない
あの特殊な仕事故とはいえ、そんな人はいないだろうって思ってしまう
でもだからこそルパンたちにダンディズムを強く感じる
つねに仕事モードが崩れないのが男のダンディズム、色気でもあり魅力でもあり
コミカルなことやっててもそこが大きなポイント
現代のお侍なんだと思う


原作ネタのルパン帝国出しちゃうと、結局ルパンたちの本質はテロリストってことになってしまう
だから出せないんだろうけど、ルパンたちはテロリストと定義しちゃうと
何かの目的のために悪事を働いているようなルパンの生き方に筋が通るし、仲間との結束の強さも納得。パート5で自分の生き方を次元の前で自己啓発のような演説することもなかったかもしれない
テロリストって基本死ぬまでテロリストだから

60年代は安保闘争とか赤軍派とかテロリストもバンバン活動してたから
そういうのも反映されてるよきっとルパンに

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?