社会問題を解決する5つの力~①フラットコミュニケーション

　先週、ファーストキャリア社にお誘い頂き、企業人事部向けに「社会問題の現場から見える、これからの ビジネスリーダーに求められる能力とは」というタイトルで講演を行いました(※)。「社会問題解決に必要な力は、企業の若手人材にも必要となる」と話したのですが、そこでまとめた社会問題解決スキルを５つにまとめたので紹介していきたいと思います。

　１つ目は「フラットコミュニケーション」。地域や社会問題の現場では、そもそも何が問題か?を明らかにする必要があります。しかし問題解決の担い手である行政職員はしばしば住民から本音を聞くことができず、声の大きな高齢男性の意見を聞いてしまいがちです。復興プロセスでは女性や若者の声を参考にする必要があります。そこで釜石市役所やUBSグループとともに釜援隊という若いよそものチームを組織し、徹底したヒアリングを重ねて復興計画への反映を図りました。

　よそものは功を焦り、地域に入ってすぐに提案したり行動したりしがちです。初めて入る方には「まずはじっくり地域の方の声をきいてください。地域の皆さんから少しずつ頼まれごとをされるので、信頼を重ねて下さい」と必ずお伝えしています。(つづく)

※　http://firstcareer.co.jp/seminar/1270/