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バイクは楽しく安全に

バイクに乗るのは楽しいですよね。僕もバイクに乗るのが大好きです。それはもう三度の飯より好きです。

でも僕は『バイクは乗って楽しければいい』という意見には賛成しかねます。

バイクは両手両足による複雑な操作が必要で、加速力に優れていてスピードが出るにも関わらず、二輪であるがゆえ非常に不安定な乗り物です。

『法定速度を守って走っていれば安全じゃないの?』と言われそうですが、ではこのようなケースではどうでしょう。

例えば、制限速度60キロの道を時速60キロで走っている時に差し掛かったコーナーが思ったよりも深く、時速30キロがクリアできる妥当な速度だったとします。このコーナーをクリアするためには、次のいずれかの技術を習得していなければなりません。

①瞬時に時速30キロまでフルブレーキングで減速する技術

②時速60キロの速度でもコーナリングできる技術

③コーナーリングしながら時速30キロまでブレーキングする技術

車のようにブレーキを目一杯踏めば止まれるというわけではなく、二輪であるため四輪よりもコーナリングスピードの限界は低く、シートベルトもエアバッグも付いてない、それがバイクです。

そして実際の道路では、同じリズムのコーナーが続いた後ふいにキツいコーナーが現れたりするパターンや、トンネル出口が直角コーナーで急激に曲がらなければならない場合、目の錯覚や読み違えにより思っているより速い速度でコーナーへ進入してしまうなどこれに類する事態が頻繁に起こり得ります。


バイクは楽しい。

バイクの輪は広がってほしい。

だけどバイクの危険性から目を背けて、『バイクは楽しい乗り物だよ!』と無責任に人に勧めることは僕にはできません。

バイクを操る技術は、積極的に習得しなければあなたの命に関わります。


バイクにはいろいろな楽しみ方があります。のんびりと長距離を走りたい人、ワインディングロードが命だという人、林道やオフロードなどを楽しむ人、整備やカスタマイズを好む人、ガレージに並べて眺めるのが好きな人、競技としてバイクに乗っている人。

ですがどんなタイプのライダーであっても、ライダーは全員が、安全運転をする義務があるはずです。『楽しむ』と『安全』は表裏一体ではないでしょうか。


安全に運転する技術を広めたくて、【リーンウィズで速くなる!?】という連載記事をまとめましたが、決してこれが『正しい運転技術』というわけではありません。

人間は身長、体重、手足の長さも全て違います。バイクも様々で、ジャンルや排気量、メーカー、タイヤの種類など千差万別です。

自分なりの正しい運転技術は自分自身で見つけるしかありません。そのためには常に目的意識を持って乗ることです。

バイクは試したことにすぐ応えてくれます。

つまり意識を持って一回乗れば、1も2も成長できるチャンスがあるということです。

明日も無事ツーリングから帰ってくるために、安全運転のスキルアップを心がけましょう。


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