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6:30 集合

今回は、園さんとOKDくんと一緒に大峯山に登ります。いつもならバイクで行くメンバーですが、今日は3人とも自分の足が頼りです。

8時登頂開始を目指して、6時30分に園さんの家へ集合、車に乗り合わせて大峯山へ向かいます。

途中、黒滝の道の駅で僕はお茶、園さんはお茶と豆大福を買い、OKDくんは水筒にお湯を入れてもらって、いざ大峯山駐車場へ。

7:55 大峯山駐車場

予定通り8時前に出発地点となる大峯山駐車場に着きました。リラックスはしていますが、やはり身が引き締まる思いがします。

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《手前の建物はトイレ、奥が駐車場の管理所兼うどん屋さん。大峯山はその奥に見える一番高い山です》

大峯山に登った回数が3人の中で一番多い園さんの話では、戸開(とあけ)といわれる5月3日から9月23日の期間は、山の上でも食堂でいろいろ食べられるということだったのですが、うどん屋さんの話ではコロナの影響で全て閉まっているとのこと。

うどん屋さんでオニギリが売っている(これも園さん情報)ということだったのですが、これも今はやっていないとのこと。

『ゆで卵やったらしてあげるけど』と言ってくださったのでお願いすることに。

茹で上がるのを待っている間、杖を買おうかどうしようかとしばし悩む。『2人とも持ってるしやっぱりいるものかな』と思い買いました。

出来上がったゆで卵を受け取りお代を払おうとすると、『サービスしとくよ。だから帰りはうどん食べて帰って(ペロ)』とイタズラっぽく笑いながら言われました。

うどん屋のお兄さんの優しい気持ちをいただいて三人、女人結界門へと向かいました。

9:50 洞辻茶屋

先頭は園さん、次が僕、トリにOKDくんの順で登り始めます。最初しばらくは意外にも舗装路。ですが徐々にに石段となり、そして山道となっていきます。

段々と急になっていく坂道を登りながらふと、『いつもバイクはこんな坂道を、自分を乗せて登ってくれてんねんなあ』と思い、感謝の気持ちが心に溢れてきました。

30分ほど歩くと「一之世休憩所」があります。無理せずにひと休み。筋肉が冷えてしまう前に出発した方がいいということで少し休憩したら出発。さらに30分ほど行くと『一本松茶屋』があり、ここでも少し休んで、さらに進んで行きます。

登山経験が豊富なOKDくんは「こんなに休憩所がある登山道はありません。優しいですね。」と言っていました。

さらに30分ほど行くと水が沸いている『お助け水』に。顔を洗って少し休みます。

さらに30分弱歩くと、《七曲がり》と書かれた看板があり、キツい階段が始まります。曲がりながら登っていくのですが、ここで右足の太ももが張ってきました。ギリギリつるかつらないかのところで、なんとか登り切りました。

七曲がりを登り切ると、中間地点の『洞辻茶屋』が。ここは、吉野山の金峯山寺から続く大峯奥駈道との合流地点だそうです。

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普段はうどんなどを食べられるそうですが見事に閉まっています。

ここで園さんが豆大福をみんなに配ってくれました。ああ、塩気がたまらない。

太ももも回復し、また元気に進む一行。少し行くとまた茶屋がありました。

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お店がたくさん並んでいますが、どこもシャッターが閉まっているので寂しげです。ただ、杖に焼き印を入れてくださるところだけは開いていました。これだけは絶対に欲しい。

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コンロで焼いたコテで焼き印を押してくださいます。真新しかった杖が、一気に霊威を感じる杖になりました。

茶屋を出ると、ほどなく分かれ道が。《油こぼし》《鐘掛岩》へ続く道とその迂回路。事前に動画でしっかり予習してきたので、ここは迷わず油こぼしと鐘掛岩の方へ。趣味でボルダリングをやっているOKDくんに先頭をバトンタッチします。

10:40 油こぼし

階段を登り切ると、最初の行場である油こぼし。ここは鎖を使って岩を登っていきます。杖は邪魔にならないよう背中に刺して登りました。

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油こぼしはサラッとクリア。ですが登り切ったところにある次の行場、鐘掛岩は、、

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およそ三、四階ぐらいの高さの岩を命綱なしで登る、、。しかしOKDくんは、『行きますわ』と言ってヒョイヒョイ登り始めました。

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さすが、いつも岩を登っているだけある。アッという間に登り切りました。

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岩の上に立つOKDくんの姿は、まるでライオンキングのヌファサのようでした。

僕と園さんは迷わず?迂回路を通って、鐘掛岩の上で待つOKDくんの元へ。さも自分達も登ったかのように一緒に記念撮影。

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遠く奈良盆地まで見渡せ、反対側は美しい山々。素晴らしい景色を堪能。

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『おかだくんは、これから“岩田くん”か“石田くん”か“山田くん”に改名してください。』『“丘”ではないよな』などと冗談を言うのも、鐘掛岩を登ったOKDくんを尊敬しているから。いや、ほんとに立派です。

さて、次はいよいよ《西の覗き》に向かいます。

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ローブを肩にかけ、崖から身を乗り出す荒行、西の覗き。もうやる覚悟を決めてきましたが、残念ながら、今日はちょっとやってもらうのが難しそう。個人的にそっと覗いてきました。

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高いところが苦手なので、この辺まで行くのが限界です。

11:15 大峰山寺

最終目的地、大峰山寺はもう目の前。しかし、最後の石段で両方の太ももが限界に。なんとか登り切りましたが、完全につってしまって椅子に座ることもできなくなってしまいました。

とにかく荷物を下ろし、水分を取り、ゆっくり歩いてトイレに行くとだんだんと落ち着いてきました。座ることができるようになったので、やっと昼食を取ることに。

ゆで卵はなんと6つもありました。

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OKDくんはインスタントのカレーメシを持ってきてたので『卵は一つでいいです!』と言ってくれました。

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僕は園さんとカロリーメイトを分け合って、ささやかな昼食としました。

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ごはんを食べたら、いよいよ大峰山寺へ。

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線香をあげ、参拝して、御朱印をいただき、御守りを買いました。ありがたい。

その後、お花畑と書かれた方へ。

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視界がパァーッと開けた清々しいところ。満足感でいっぱいになりました。

14:30 無事に下山

お花畑を後にし、帰路に着きます。下りはヒザや太ももに負担がかかるため、OKDくんはヒザ、僕は太ももに、そして園さんは靴が合わずつま先に痛みを抱えながらも懸命に歩いていきます。

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三人いたからこそ、励まし合って乗り越えられたのだと思います。

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順調に進んで、無事2時間半ほどで下山することができました。

大峯山への入り口、清浄大橋で「撮りましょうか?」と声を掛けてくださった御年輩の方が写真を撮ってくださいました。

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やりきった男達の顔。

最後はもちろんうどん屋さんとの約束を守って、ミックスうどんを食べました。

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共に大峯山を歩いてきた杖が、なんだか誇らしげに輝いてるように見えました。

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