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せっかく書いたKindle本なんだから国立国会図書館に納本してみよう

《トップ画像は国立国会図書館 関西館のwebサイトより》

Amazon Kindleで電子書籍を出版する際、同時にPDFのデータを用意すればペーパーバッグ版も簡単に出版することができます。

かつては自費出版で本を出版するために100万円以上の自己資金が必要だったものが、今ではAmazonが一冊から受注生産してくれるようになったため誰でも気軽に本を出すことができるようになりました。

自分の出した本がもしも図書館、それも国会図書館に並んでいたとしたら、なんて想像するだけでワクワクしますよね。

出版社を通して出版された書籍等は、原則として全て国立国会図書館に収蔵されることになっています。

ですが、Amazon Kindleで出版した出版物は、自分で納本の手続きをする必要があります。

それでは、納本するための方法について詳しく見ていきましょう。

納本制度

まず納本の対象となるのは『頒布を目的として相当部数作成されたすべての出版物』です。

納入義務があるのは1部ですが2部寄贈すると、1部目は東京本館で、2部目は関西館で所蔵されます。

納本の方法は、持参または送付となっています。持参する場合は、東京本館西口から入り西側1階の納本カウンターで受付してもらえます。(取扱時間:平日9:00~17:45)

送付する場合は、郵送または宅配便で、

〒100-8924 
東京都千代田区永田町1-10-1
国立国会図書館 収集書誌部 国内資料課 収集第一係

宛に送付します。

納入出版物代償金

無償で納本する場合は、持参または郵送するだけで手続きが完了しますが、一定の条件を満たしていれば納入出版物代償金を受け取ることもできます。

納入出版物代償金とは『当該出版物の出版及び納入に通常要すべき費用に相当する金額(通常、小売価格の5割と郵送における最低料金に相当する金額)を国の予算から支払う』ものです。

納入出版物代償金の申請手続きについては、必ず出版物を送付する前に収集第三係に電話で問い合わせてください。

その電話でこれまで頒布した冊数(Kindle本の場合15冊以上が基準)や定価について訊ねられますので準備しておきましょう。

問い合わせ後、メールor郵送で【出版物納入書】を送ってもらえます。
納入出版物代償金制度を利用したい場合は、出版物納入書を記入し出版物とともに収集第三係宛に送付します。

納本完了後

納本が完了すると受領書が発行され、来館利用者が閲覧や複写をすることができるようになります。国立国会図書館オンラインの登録利用者なら遠隔複写サービスを利用することもできます。
また近くの図書館で取り寄せることも可能です。

納本された出版物は図書館資料として登録され、国立国会図書館オンラインで詳細なデータを検索することができます。

そして、温度22℃、湿度55%前後という本の保管に最適な環境の書庫で、あなたの本が半永久的に保管されることになります。

いかがだったでしょう?
Kindleで本を出版した方は、国立国会図書館への納本に是非チャレンジしてみてくださいね。


問い合わせ先

国立国会図書館
電話番号:03-3581-2331(代表)
受付時間 :平日9:00~17:45
(祝日、年末年始を除く)

納本に関する問合せ《収集第一係》
納入出版物代償金に関する問合せ《収集第三係》

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