マジロギに瞬いだ話

*先日、久しぶりに友人の芝居紳士さんのお芝居を観に行った。自粛期間もあったので、実に半年ぶり?くらいに、彼らの作品を観に行ったのだけど、やっぱり良かった。いや、良かったと言うよりも、たまらなかった。うん、これが近い。ぼくは、たまらなかったのだ。

これから観る方もいると思うので、内容については詳しく書きませんが、「円環的な時間」が脚本の中に組み込まれているのかなぁと思った。人間は、直線的な時間と円環的な時間の2つを生きているとぼくは考えていてね。直線的な時間ってのは、いわば生まれてから死へと向かう一本道。円環的な時間というのは、例えば1日、1ヶ月、1年や、季節、干支などといった周期的な時間。今回の作品は、伏線回収と言うよりも、その円環的な時間を行き来しているように思えて、ちょっとしたSF感もあったのです。こりゃあ、天才が考え抜く努力をして出来る作品だと思った。(くやしい)

あと、何よりウイルス対策が良かったんだよなぁ。お店の方々と、演者の気遣いがほんっとうに気持ちよかった。レイアウトはもちろんのこと、提供方法やフェイスガードなど、基本的な対策はまるっきり行なっていたように思う。もちろん、対策のため残念ながら諦めたことだってあるだろうし、でもそれを感じさせないほど気持ちがよかった。

ああいう対策って、ひとつ間違えると参加者を窮屈にしてしまうものであるんだけど、対策といった「身体への気遣い」だけでなく、ぼくたちが窮屈にならないよう、演者やお店の方々による「心への気遣い」が、すごかったんだよなぁ。これは、想像力がないと無理だ。ユニークさがないと無理だ。諦めたら、無理だと思った。そして何より、そんなこんなを吹き飛ばすくらい、作品が良かったんだよなぁ。いやぁ、たまらなかった。あたしも、もっと書こうと思いましたとさ。


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