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女性に騙されて自分改革した話⑥

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料理教室合コン編

 ハロウィンぐらいのこと。
 トレーナーGOUKI主催の料理教室が開かれた。低カロリー高タンパク質料理のレシピを公開。皆で作りながら、皆でパーティーしようという企画である。規模は20-30名の大型料理教室。
 減量を目指してた当時の自分には最高のイベントだったし、ラウンジには女性層が多かったので、出会いの場所としてもコスパが良かった。
 何より、下心全開の自分に行かない選択肢は無かったのだ。

 当日。みんなが各々おしゃれをしてラウンジに集まる中、おしゃれに無頓着な僕はチノパンジャージで来た。
 表参道や青山の一等地に、僕はチノパンとジャージで舞い降りた。しかも、料理教室なのでメモを取るだろうということで、100均のショルダー型のパスポートケースをかけて来た

100均のパスポートケース

 パスポートケースの中にメモ帳とペンを入れ、チノパンジャージ野郎が突っ立っているのは明らかに異様だった。異様だったけど、当時は気にしなかった。ファッションにしか興味ないやつに好かれたくないという非モテ特有の選ばない奴が悪い理論だったのだ。

 会場は男女半々くらい。そして当初の想定より多く50名ほどがラウンジにいたと思う。他人同士も多く、GOUKIの登場まで各自そわそわして待っていた(ように見えた)。コミュ強な人たちは、この待ち時間を活用して様々な人とお話して、連絡先交換なんてしていた。当時の僕には「すげー」くらいの感覚だったと思う。

GOUKIの登場

 その瞬間、会場が沸いた。待ってましたーー!!みたいな雰囲気。その時家から持ってきた水筒でぐびぐび水分補給していた僕は出遅れた。「え、もう来たの?」って感じでキョロキョロしてたと思う。
 しかし、GOUKIのオーラがすごいのか、取り巻く一帯と彼の間には違和感を感じるスペースがあった。ラウンジもそこまで広くないので、50人ほどの人々がすし詰めぎゅうぎゅうの中、GOUKIの近くだけは空いてた。

 そして、空気が読めない僕はそこに割って入った。メモ帳片手に。
 彼の真ん前に僕が立つと。GOUKIもいじってくれた。
GOUKI「お!!!やる気あるな!というか面白い奴いるぞ!!!!」
🤓「ぐふっ///(ガチ照)」
うまく返す方法がわからなかった。

🤓「非モテです。本日はよろしくお願いします!」

 そこで何を話したか、もう覚えてもないが、なんか皆が優しく接してくれた気がする。

 そこから何品か料理を作った。
 時には、女性が男性に口移ししてあげるシーンがあったり、作った料理を片手にお酒を飲んだり、料理そっちのけで口説いてる人がいたり。もう色々だったけど、最後まで僕は料理のメモを取っていた
 正味10ページほどは書いただろうメモをホクホク顔でカバンにしまい、GOUKIの解散宣言直後に早々に帰宅した。

 皆は二次会とか行ってたと思う。

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