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夏の小さな秘密基地

大阪の小さなライブハウス、心斎橋BRONZE主催の小さなフェス”Odd Number Festival”が今年も開催された。

Odd number Festivalでsilent sparkleを見るという私の夢が叶った日。

もともと予定的に難しかったけれど行けることになって、すごく楽しみにしていた。なぜなら、去年のOdd Numberにsilent sparkleが出演していたのに私は見向きもしていなかったから。あの時の私はTHE NINTH APOLLOという名前に惹かれて、大きいステージを行ったり来たりしていた。全然インディーズバンドのこと分かっていなかった。

あれから1か月後にsilent sparkleに出会って、すごく後悔したのを覚えてる。去年から今年までの約1年間で、私は多くのインディーズバンドに出会ってライブハウスに足を運んだ。楽しい気持ちも悔しい気持ちも悲しい気持ちも切ない気持ちも全部教えてもらった。そうして成長した私にとっても、数多くのインディーズバンドが出演するOdd Number Festivalは気持ちを確かめる上でとても楽しみなフェスだった。

炙りなタウン

いつも通り開演には間に合わず走って駆け込んだZENBIステージ。満員で人1、2人しか入れないスペースで見た炙りなタウンに心を掴まれた。「あれ、こんなにかっこよかったっけ、。」たった3分間しか見れなかったステージだったけど、私の脳裏に焼き付いてる。トッパーもトリも似合うバンド、岡山 炙りなタウン。

hananashi

ゆきなりさんの「次はhananashi!」の声につられて移動したONGIステージ。次の目当てに備えて10分くらいしか見れないと分かっていたから、この10分存分に楽しもうと思った。少し早めに出発してしまって、セイタカアワダチソウ聴けなかった…。

silent sparkle

ONGIステージから少し駆け足で向かったSHINKIステージ。もう既にリハが終わっていてチラホラお客さんがいた。着いた瞬間感じた熱気。「ここエアコンついてる?(^-^;」何故か帽子を被ってしまった私にとってライブ中は結構大変だった。後から聞いたらメンバーも今までで1番暑かったステージだそうで、頷くしかなかった。(笑)

彼らはSHINKIステージのトッパー。去年初出演したものの、本気でぶつかれなかったことが災いしてギターのストラップが切れ、ギターが弾けなくなった。それがきっかけで大好きなフェスが大嫌いなフェスに変わった。今年はオドナン冬、春とあったけど一度も呼ばれなかった。悔しくて夏のオドナンは出演させてください!と主催者に頼んだら「おう、カッコよかったらな」と言われた。とVo.炭井がライブ中に語っていた。

昔からサイスパは”悔しい”が原動力になっている気がする。その悔しいのおかげで最近のサイスパは本当にかっこいい。この日も今の俺らを見てくれ!!という気持ちが伝わってくるほどアツいライブだった。時間が迫っている中、無理やりスピードを上げてまで歌い、演奏しきるサイスパの根性を感じた。最後まで手を抜かないバンド、silent sparlkle大好きだ~。

poro.

この後、予定を変更してporo.を見ることにした。結果大正解。着いた瞬間始まる”フリルと悪魔”。私が1番好きな曲、ライブに足を運ぶたび毎回期待するも聴けなかった曲。まさかオドナンで聴けるとは…..。思わずうれしくて飛び上がった。それも含めporo.はとても良いライブをしてた、しすぎてた。

LUCCI

その後ONGIステージに移動しLUCCIタイム。LUCCIのベース川原さんを去年のオドナンの物販でお見かけした時に、素敵すぎて衝撃を受けた。今年はステージで見る!と決めていたから念願。ライブを見るのは2回目だったけれど、この日も相変わらずニコニコで元気が出た。LUCCIの音楽は安定していて、初めて聴く人にも届きやすいポップサウンドが強み。「みんなで歌いたい!」と叫ぶ三浦さん。こういった言葉を聞くたび、コロナがやっと収束してよかったと思う。「あれ?三浦さんすごく痩せてない….?」と思って後で調べたら、10キロ痩せたそう。びっくり。

日日是好日

名残惜しくONGIステージを後にして、また戻ってSHINKIステージで日日是好日。もとはサイスパきっかけで出会ったバンドで、あまり色んなライブに行かない私にとっては、割とよくライブを見た方だと思う。「思いやりのある人が損をしませんように」日日是好日は、いつも私たちの心にそっと寄り添てくれているような気がする。押し合い圧し合いが暗黙の了解になっているライブフェス、悪いことじゃないとは思うけれど時に思いやりも大事だと気付かされた。
にちこれは去年もSHINKIステージだったため、「今年も(暑さが)比にならないですね」と言っていた。本当にSHINKIステージの暑さどうにかなりませんか…?

Brown Basket

その後は友達に誘われてBrown Basket。最近のBBはヤバい(良い意味)と最近よく噂を聞いていた。他のステージに出演するバンドマンもたくさん見に来ていたし、熱気あふれるステージ、フロア。もうひと頑張りと、waveが楽しすぎて忘れられない。記事書きながら踊ってるからなかなか進まない、ピンチ。

kurage

友達をフロアに残して隣のBIGIステージでkurage。私は春~初夏にかけて数か月海外に行っていたけれど、その間本当に良く聴いていた大好きなバンド。ギターいつものレスポールじゃないし、サポートドラムは恐らく初めて見た方、ベースは金髪!?衝撃だらけのリハーサル。何となくで最前を確保してしまったものの、Vo.ゴンダさんとおそろいのTシャツでちょっと気まずい。(笑)

この日でkurage初ライブからちょうど3年。新曲”2020(twenty twenty)”を歌ってくれた。個人的にとても好き….。途中で声が出にくくなったごんさんだったけど、フロアのお客さんが代わりに歌って一緒に作り上げたステージ。あの”オリオンに捧ぐ”、今までで1番印象に残ってる。

マタノシタシティー

kurageを存分に楽しんだため、どう頑張っても間に合わないマタノシタシティーのためにダッシュして向かったONGIステージ。結論から言うと、マタノシタシティー良いライブしすぎてた…..。Vo.ハラさんのちょっとお茶目なトークも挟みつつ、観客の心を掴むMC。ホーム高松RIZINの店長、石原さんをオドナンに連れてくるのが夢だったと語り、RIZINを背負ったマタノシタは本当にかっこよかった。「天国でも地獄でも、墓場でも一生一緒にいましょう」ハラさんが放つ言葉からは、どんな人でも救いたいという強い想いが感じ取れるから好き。

~お昼ごはん休憩物販タイム~

UNFAIR RULE

後半ラストスパート開始はUNFAIR RULEから。言うのも飽きてしまったくらい暑かったSHINKIステージのトリ。初登場なのに期待の星すぎる。
ステージが見えなくなるくらい満員のフロアで見るのは初めてだった。Vo.美羽ちゃんの姿が見えたのは、ダイブで持ち上げられた時だけ。(美羽ちゃん)何度も「ごめん!」「歌える?」と言っていたのが印象的だった。

私が初めてアンフェアを見たのは、高松の小さなライブハウス。ライブ中に感じた、あまり笑わないクールな子という印象は後に崩れた。美羽ちゃんは強くて優しくて、バンドとライブに真っすぐな女の子だった。

the奥歯’s

絶対外せないバンドthe奥歯’sのために、急ぎ足でRICHIステージに向かった。まだフロアには余裕があって2列目にすり込んだら、前の女の子に「最前変われますか?」と言われて3秒迷ったけれど、「じゃあ…」と答えて最前に移動。来てみたものの最近の奥歯のフロアは盛り上がりそうだし、おまけに柵は無いし、でちょっぴり不安を感じていた。実は奥歯も海外で本当に良く聴いていたアーティスト。ライブを見ない間に更に大好きになった。唯一無二の青春パンク、奥歯の曲を聴いているときだけは、忘れていた記憶を取り戻せるような気がする。

アルバムで1番大好きなAimerがリハで聴けたから、これだけで私奥歯のステージ見られてよかったと思った。それぐらいとっても嬉しかった。
機材のこと、音響の事何も分からないけれど、リハーサルの時点で音響さんに自分たちが演奏しやすいように念入りに調整をお願いしている姿が印象的だった。破天荒なライブと反対にギャップを感じるのは、初めて彼らを見た時から変わらない。

本番前転がりながら登場したり、サーカスの虎みたいに威嚇しながら登場するVo.アサベシュントは毎回面白くて楽しみにしている。今回は出てきたときに何故かでんぐり返しをして、ギターのペグを破壊してしまう破天荒っぷり。無事ギターを借りて再スタート。

どうして奥歯の曲はこんなにも口ずさみたくなるんだろう。ライブ中何故かトラッシュシャワーばかり聞いたような気がする、だけどセットリストには1回しか書かれていなくて、はてなマークを付けたまま調べたら3回も歌っていたみたい。「日本人ばんざい ばんざーい!」

ammo

1番大きなZENBIステージのトリ前。2022年私の心と時間とお金を奪っていった、大好きで憎いバンド。あまり足を運ばなくなっていた私にとって、いつぶりかも思い出せないくらい久々のライブだった。大きくなりすぎてもう正直後ろで見ようかな、とかライブ控えようかなとか思ってしまっていた自分がいて怖かったけれど、やっぱり一目惚れしたバンド、そんなに簡単に離れられなかった。Vo.岡本優星が書く、良い意味で気持ち悪い歌詞が大好きで、疾走感のあるライブ、ぐちゃぐちゃのフロアが面白くて楽しかった。代償は、人前に出られないくらい崩れてしまった前髪。笑

2年連続オドナンで見た唯一のアーティスト。去年MCで言っていた「オドナンが俺の青春の1ページを彩ってくれたけど、今度は俺たちがあなたたちの青春を彩ります。ammoで青春を彩ってください。」という言葉が忘れられないけど、今年もオドナンは間違いなく私の青春の1部!

HERO COMPLEX

オドナンの会場に着くまでに既に何人か見かけていた、ヒーローの可愛いTシャツ。実はナインス企画以外でヒーローを見たことが無いため、私にとってオドナンはヒーローのライブを見られる貴重な機会。「来年またここで会おう、それまで生きていてください」完璧に覚えては無いけれど、オドナンが誰かの生きる理由になればそれもいいな、と思えたステージ。

小さなフェスだけど、コロナ渦でも留まることなく毎年開催してくれていることに安心感を感じられる。また来年も来れるといいな、そんな1日だった。





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