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74.超感覚

暗い闇にぽちゃんと落ちた
目を見開いても
一面の黒
開けてるのか開けてないのか分からない

手足を動かしても
捉えられる地面はなくて
自由は不自由に変わる
進んでるのか進んでないのか分からない
もしかしたら もがいているだけかもしれない

怖いなら目を瞑ればいい
目を瞑ったって何も見えないのは同じ
もがいて苦しいならならやめてみればいい
それでもそこに浮かんでいる僕自身は消えない

例えば未来に進むってそのようなもので
保証なんて何一つない中を
手探りで
何かを掴んだつもりになりながら、
安心したくて、何者かになりたくて

どうせこんな闇だ
自分が何者であるかなんて誰にも分かりっこしないのに

唯一
確かに今この僕の中で動いている心臓でさえも
次の瞬間も同じように動いている保証なんてない

目も見えない 耳も聞こえない
未来に対しては 本当は誰もが

それでも今この瞬間
僕の心臓が脈打って動くから

僕もうこんな闇の中だって怖くない

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74/100 「超感覚」
見えない、聞こえない。
それでもそこを往けるのは、僕ら誰しもが《超感覚》をもっているから。

「絵描きさんに100のお題」に文章で挑戦中。

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/1782/100.html

長いですが、声にしていただけたならとても嬉しい。
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