成長に必要なのは自己否定じゃない
昔から「人より優れていなきゃ」という強迫観念が強かった。
成長しなきゃ、前に進まなきゃ。。。
自分を証明することに必死だった。
どうすれば、より成長できるんだろう?
どうすれば、もっと頑張れるんだろう?
当時10代だった僕が出した答えは、とにかく自分に合格点を出さないことだった。
今の自分に不満であればあるほど、それを乗り越えようと思う気持ちも強くなるだろう。
そう考えたのだ。
だから他人から褒められてもそれを真に受けず、自分が達成したことを一切評価しなかった。
そうして、何をやっても満足しない自分が出来上がった。
最初はよかった。
空腹の状態で、食べ物を探す獣のように僕は社会を走り回った。
異変がおきたのは20代だった。
何もやろうという気が起きないのだ。
布団から出る気になれない。
時間があっても、何をしてよいのかわからない。
自分が好きなことも思いつかない。
考えれば当たり前の話で、行動によって得られる精神的な報酬が何一つなければ、人は「何もしない」ことを学ぶ。
こうして僕は抜け殻になった。
それから10年、必死に人生を取り戻そうとして、今もその最中だ。
最近やっとわかったんだけれど、別に自己を否定なんてしなくても、人は成長できる。
それも、かなり健全に。
自分を肯定することと甘やかすことは違う。
成長、進歩することはそれ自体が報酬だし、別に今の自分に満足してたって進歩への欲求は消えない。
自分を受け入れてなお、成長する方法はある。
自戒を込めて。
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