はたらくってなんだろう

はたらくってなんだろう。前に所属していた組織で、それについて若手メンバーに問うたことがある。もちろん自分自身もその時点で確固たる何かがあるわけじゃなかったけど、それついてみんなで考えてみたかった。研修、というわけじゃないけれど、個々に事前課題を出して、集まった時はグループワークをやってみて、お互いが何を考えているかを共有してみた。

当然のことであるが、個人個人、大切にしていることは異なる。純粋にお金のために働いている人、社会的な繋がりを求めている人、誰かに認めてもらいたい人、自己表現をしたい人、何かを成し遂げたい人などなど、本当に人それぞれだ。大切なのは、言語化して表現することで自分の頭の中を整理することだと思う。と同時に、他の人たちは何を考えているのか、意見交換を通じて相互理解を深める、それも大切だ。

日本は特に、みんな一律同じが良くて、時にそれは同調圧力となってしまう。ちょっと前に話題になった自粛警察というものもその一つだろう。みんな横並びならば管理するほうは楽だけど、これからの時代、いや、すでに今の時代はそれでは太刀打ちできない。かっこよく言えば多様性を認め合い、自分とは違う人たちと、どう相乗効果を生み出すか？が大事になってくる。

個人的に、個人の働く目的は何でもいいと思う。別に壮大な何かが無くてもいい。どこかで聞いたことがある言葉、「速く行くなら一人で行けばよい。遠くへ行くならみんなで行けばよい」どちらを目指すかは人それぞれだが、もしも、誰もわからない遠くへ行ってみたければ、自分一人の力では到底届かない。そういう時こそ、周りと力を合わせながら前に進む。

これから働く人たちも、今働いている人たちも、改めて「はたらくとは何か？」を問う機会があればいい。昔の自分との対比でも、もしかしたら違う答えが返ってくるかもしれない。絶対的な正解の無いこの問いを、一緒に考えてくれる人が周りにいるのであれば、それはとても幸せなことだ。そういう人たちと一緒に働いてみたいなと思う。

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