セミリタイア するのに本当に億のお金は必要か？

セミリタイア するのにいくら必要か？

セミリタイア で検索すると、色々とお金に関する試算が出てくる。

その多くは、相談者の年齢や家族構成、手持ちの資産やキャッシュフローなどをみて、将来的にみてどれくらいの資産があれば死ぬまでお金が尽きることはないか？ をはじき出していることが多い。簡単に言うと「死ぬまでにいくら必要か？」という話だ。

その手の文書をいくつか見ていくと、場合によっては数億円必要とか言う試算もあったりする。それを読んでしまうと、セミリタイアはとても遠いものに思えるし、かなりの資産を持っている人でも最初の一歩を踏み出すのに大いに躊躇する場合も出てくる。

果たして、セミリタイア するのに本当にそんなにお金が必要だろうか？

答えはその人による

ここまで書いておいてなんだが、実はこの「セミリタイア するのにいくら必要か？」に対する一般的な答えは存在しない。

身も蓋もない話だけど、その質問には「その人の考え方による」というしか答えようがない。

場合によっては「数億円ないと安心してセミリタイアできない」と言う人もいるだろう。

また別の人は「キャッシュフローが回ればいいので、ストックとしての資産は必要ない」と言う人もいるだろう。

要はその人が納得できる金額がその人にとっての答えとなる。

なので「セミリタイア するのにいくら必要か？ 」その答えを見つけようとするなら、実は「深く自分を見つめ直す作業」をしないといけない。

その人がどのようなキャリアを積んできたのか？
仕事とは何か？ についてどんな考え方を持っているか？
お金をどのように捉えているか？
投資の経験はあるのかないのか？
自ら何かを作り出して稼いだ経験はあるのかないのか？
セミリタイア生活に何を望んでいるのか？
社会貢献についてどう考えているのか？
人との繋がりがどの程度あれば幸せと感じるか？
趣味に没頭することができるか？
もちろん年齢や家族構成も大切な要素の一つだ。
子どもにどのような働く姿を見せたいか？なんてこともセミリタイア を考える上でとても大切なテーマの一つといえる。

これらの様々な要素を読み解いて、初めてセミリタイに必要な金額がなんとなく見えてくる。

しかし、見えてくるといっても将来に対する不確定要素を大いに含んでいるので、はっきりとした金額は結局のところ出てこない。あなたが将来いくら稼ぐかについて正確な数字が出るはずもない。もちろん将来の株価や不動産の価値も誰にもわからない。

それでも試算する価値がある

そんな正確な数字が分からないのなら試算する価値なんてあるのか？

なんて気持ちが生じるのも無理はない。明確な数字、明確な結果が欲しいと思う人もいるだろう。でも、個人的におそらく多分そう思うのだけど、そういった明確な数字や結果が欲しいと思う人はセミリタイア にはあんまり向いていないんじゃないかと思う。

セミリタイア をするというのは、自分の価値観で生きるということだ。もちろんそこにはお金に対する考え方も含まれる。

この試算で大切なのは出てきた金額という結果ではなく、そこに至る過程が大切なのだ。

自分を知ること。深く自分を見つめ直す作業を通じて、なんとなくでもいいから自分が見えてくることが大切なのだ。

様々な人生の選択肢の中でセミリタイア に興味を持ったあなたは、恐らく人よりも仕事やお金について色々と考えることが好きなはずだ。そんな人が、自分とは何か？が見えてくれば、セミリタイア にいくら必要か？という問いは実は小さな問題だと思えてくるかもしれない。そうなれば、セミリタイア に対するハードルはずいぶんと下がるだろう。

それこそが、セミリタイア にいくら必要か？を試算する価値なのである。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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