子どもになんでも与えればいいってものでもない、もちろんほめることも
子育てについて色々と理論めいた話が多い。こうすればいい、ああすればいい、これは良くない、これをしてはいけない。
同じことを一つの理論では推奨しているのに、別の理論ではやってはいけないことになっていることもあって、実際良くわからなかったりす。
「子どもを褒める(ほめる)」もそんな「やっていいのかダメなのか良くわからないこと」の一つではないだろうか?
今回は、そんな「子どもをほめる」について自分なりに考えてみたい。
子どもにオモチャを与えること
ほめることについて考える前に、わかりやすい例として子どもにオモチャを与えることについて考えてみます。
果たして、子どもにオモチャを与えることはいいことだろうか?ダメなことだろうか?
いきなりそんなことを言われても、それだけでは良いも悪いも判断がつかないのが普通だろう。
やたらめったらオモチャを与えれば良くないだろうし、良いタイミングで子どもが欲しがるオモチャを与えれば、子どもにとって良いプレゼントになる。
要は与えるタイミングと、与えるモノが適切かどうか?が大切なのであって、オモチャを与えることに対しては良いも悪いも判断ができないのです。
ほめるのにも適切なタイミングと方法があるだけ
これは、子どもを褒めることにも当てはまります。
子どもをほめること自体には良いも悪いもありません。
あるのは適切なタイミングと、適切なほめ方があるということだけです。
ほめるのに適切なタイミングとは
では、ほめるのに適切なタイミングとはなんでしょう?
それは、子どもがほめて欲しいと思ったときにちゃんとそれを認めてあげることです。
逆上がりができた。
おまるにウンチができた。
一人で洋服が着れた。
テストで100点をとった。
図工で自信作ができた。
いつもより早く宿題が終わった。
何か子どもが自分の中でできたなって思ったとき、子どもは「見てー」っと言って親に話しかけてくるはずです。
そのタイミングで、「やったね」「良かったね」っとその子どものほめて欲しいという感情を認めてあげることが、適切なタイミングです。
逆に、別に子どもがほめて欲しくもないときに、親は褒めることがあります。
例えば親の思い通りに動いてもらいたいと思ったときに、子どもをほめて動かそうとすることがあったりしませんか?
〜するなんて、良い子だね。みたいな感じで何かをしてもらいたいときに、「良い子」を出して子どもを動かそうとするのは、別に子どもがほめて欲しくもないときに、褒めようとするわかりやすい例の一つかもしれません。
適切なほめ方とは
同じように適切なほめ方とは、子どもがほめて欲しいと思うことをちゃんと言ってあげることです。
頑張って、できなかった逆上がりができるようになったんだね。
一人でウンチができるなんてすごいね。
勉強頑張っていたから100点が取れたね。
相手が嬉しいと思っていることをちゃんと捕まえてあげて、自分も同じように嬉しいよって伝えてあげること。結果だけでなく、その過程をほめてあげることを心がけると、適切なほめ方になるのではないかと思います。
逆に、子どもを評価するようなほめ方はあまり適切とは言いにくいです。
100点取るなんて天才だよね。
この絵は誰にも負けない出来栄えだよね。
こんな感じで、結果のみをほめたり、その子の才能をほめたりした場合、ほめられた子どもは嬉しもあるでしょうが、「次は失敗できない」っと感じてチャレンジすることを恐れてしまうことにもなりかねません。
ほめるにも工夫がいる
そう考えると、ちゃんとほめるには工夫がいります。
工夫といっても、そんなに難しいことではありません。
ちゃんとその子どもを見ていてあげる。その子に意識を向けてあげる。
それができれば自然とその子がほめて欲しいときに、ほめて欲しいやり方でほめることができるのではないかと思うのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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