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特上にぎり十貫盛に一貫だけワサビが致死量入ってる

ただのボヤキ

Note書くようになって早3年半が経ちますが、相場観を共有しても、勝てる人と負ける人がいるという事実から、個人の力量の重要性を痛感しています。人を勝たせることの難しさを実感する日々です。

最近は、時間があるときにフロー戦略などの手法のインジケーター化に励んでいて、バックテストし、改良を重ねる作業の中でいくつかの壁にぶつかります。

一つ目の壁は、同じ根拠でのエントリーでも、時と場合によっては入るべきでないと直感的に判断することがあるという点です。この直感は経験に裏付けられたものですが、これをインジケーターに落とし込むのは非常に困難です。が、まだこれは頑張れば越えられる壁です。

乗り越えても、次に二つ目の壁にぶちあたります。

それは意図的に作られた効果の薄い時間帯の存在です。どんなに優れた手法でも、定期的に発生するこの時間帯のせいで、長期的には負けないにしても、勝てないようにされます。

これは、AIを駆使する者たちが、再現性のある手法を無力化するために、意図的にデータを混乱させているのだと感心せざるを得ません。

例えば、10回中9回はうまく機能し、その9回のうち8〜9割の勝率でペイオフレシオも高く安定して勝てる手法があったとしても、残りの1回のジョーカー的な時間帯で全ての利益を失ってしまうことがあります。

この1回のジョーカーを回避することができれば大金を稼げるのですが、回避するためには結局勘に頼らざるを得なくなります。インジケーターなどの再現性のあるものに落とし込むためにはトレードを大幅に絞る必要があり、結果的に多くのチャンスを見送ることになってしまうのです。

晴れ時々曇り、たまに豚

おそらく、勝てる人と負ける人の違いはここにあるのではないでしょうか。
安定して大きく勝てていると錯覚させ、続けさせて大損に追い込むのです。

仮に100回の取引のうち、90回は安定した勝率80%を維持できる手法があったとしても、残りの10回の「ジョーカー」と呼ばれる不利な時間帯のせいで、せっかく得た安定収益が削られ、大きな損失を被る。

この「ジョーカー」の影響を最小限に抑えるためには、その出現回数を1〜2回まで減らさなければなりません。そのためには、トレードの回数全体を20回程度に絞り込まざるを得なくなります。やり続けるなら、結果として、勝率を6〜7割程度に抑えることを許容する必要が出てくるのです。つまり、インジ化すると、相場の複雑さと、AIを駆使する者たちの巧妙な仕掛けにより、優位性のあるチャンスを多く見送らざるを得ない状況に置かれるのです。

特上寿司盛り合わせに、一つだけ大量のワサビが入っているようなイメージです。罰ゲーム入りの特上セットをたっぷり食べるか、ワサビの量を減らすために全体量を減らしてダメージを防ぐか、という選択を迫られるようなものです。

この問題は、再現性のある手法をインジケーターに落とし込む際の大きな障壁となっています。たとえ優位性のある手法を見つけ出したとしても、そのまま機械的に運用することが難しくなるのです。最近、元スパイはこのジョーカータイムだけを回避して手法をインジケーター化することに熱意を注いでいます。これは、まさに定義の戦いです。

元スパイはこの豚が降ってくるジョーカータイムを勘で回避できるので、その他の時間帯で機能しているパターン、AIの弱点を突きながら資産を増やすことができています。長年にわたってnoteを読んでくださっている方々は、元スパイが一度も両建てしたり、含み損の放置をしたりすることなく、決めた3本のロットだけで勝ち続けていることをご存知でしょう。

相場の難しさを理解しつつも、適切な時間帯を選び、鋭い嗅覚でワサビ入りを回避して、AIの弱点を突くことで、先物取引で勝ち続けることは確かに可能なのです。実際に、noteを読みながら多くの読者が成功を収めていることがその何よりの証拠ともいえます。

相場の流れを読み、「ジョーカー」の出現を察知する能力と地合いを読む力は必要不可欠です。この能力を身につけ、再現性のある手法と組み合わせることで、初めて安定的な運用が可能になります。

また、相場においてはトレード回数が増えるほど、また保有期間が長くなるほど、刈られやすいという元スパイの持論が証明されつつあります。どんなに安定して勝ててたとしても、トレードは回数はなるべく抑え、適切な距離感で行いましょう。


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