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マジックの山に登ること ~低くても頂上からの景色を~

お客様の前でマジックを演じ始めたのは19の時
その時にはカードマジックしかできませんでした。

でも、色々なマテリアルを使えたらと思い、独学で学んでいきました。
コインやロープ、パドルやスポンジ、その他秘密道具など。
その中で思ったのは、できるだけ短期集中である程度身につけてしまう事
だと思っております。

例えば、ロープに関して
僕はダローのエンサイクロペディア・オブ・ロープマジック
でほぼ学んできました。

もちろん、他にもいろいろな方の手順を学んできたのですが
ある程度の分量を一気に学べたのは、良かったかなと思っています。

なぜかと言えば、必要な動きがそれなりに限られていて
その多くを一気に身につけることができるので
(できるようになるというよりも、動きを知れる)
新しいものを知った際も、学びは早いし
自分でアレンジする際も、ガイドがあるような状態だし
次の一歩を踏み出すのが早いんですよね。

これ、その分野で学ぶべき事柄が多いと
なかなか難しいのですが
身につけておくべき事柄が比較的少ない分野は
一気に山の高い所に上って、全体像を見ることが出来るような
状態になるんですよね。

例えば、スポンジとかも、必要になる技法は
そんなに多くないわけですよ。
もちろん、新たな技法や現象、トリックは生まれますが
古典的な手法とか手順を知っておくと、次の一歩が早いです。

これまた、ダローのエッセンシャルとかマスタークラスを
見ておけば、ほぼ基本的な部分は網羅しているので
さらに進もうと思うと、楽だと思うんですよね。

簡単に言えば「差分」を埋めればいいので。

その差分が大きいと、学びに非常に時間がかかったり
苦労したりです。

どちらかと言えば、低めの山と言えるかもしれませんが
できるだけ上に登って全体像を見る、という経験があると
他の事柄にも好影響が出ると思っています。

そういった事もあり、カードマジックなんて
全然全体像が見えない、という事も体感できるわけで。

頻度高く必要になる基本的な事柄?はカードマジックでも
限られていると思うのですが、その組み合わせや新たな差分などは
どんどん生まれるので、山が高くなっていくというか
すそ野が広がっていっているというか、そんな感じ。

もう、日々隆起しているのかな?

そこから言うと、そんなに隆起が起こらない分野を
攻めていくというのは、視野の使い方というか
その体感覚を得るにはいいと思います。

たとえ鶏口となるも牛後となるなかれ

なんて言葉もありますが、これは当てはまるなあと。
とりあえず、何かの鶏口になってみると
また見えるものが変わってくると思うんです。

という事で?
ロープマジックで必要になる基本的な動きが詰まった
ノートをリリースしました!

本当にこれをお客さんの前で演じるようになるには
それなりの練習が必要ですが、その練習の中で
ロープマジックに必要になる事柄は、ほぼ学べてしまうという
便利な手順だと思います。

カードマジックでトライアンフとアンビシャスしかできません
みたいなマジシャンよりも、ロープマジックもできて
そこから派生して、リングとロープとか、チャイナリングとか
出来るようになっていった方が、色々と便利だと思います。

薄いノートなので、是非ご活用ください。


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