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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#6

大企業ほど積極的に進めるIT・AI(RPA)投資→導入本格化で先細るシニア向け業務

「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。

第6回目の今回は、RPAなどの業務効率化ツールがミドルシニアの仕事に与える影響について考えてみたいと思います。

日本市場の縮小ともにバックヤード業務(人事・経理などの間接業務)も大きな変革の荒波を受けています。

メガバンク等で業務効率化の推進ツールとして急速に導入が進んでいるRPA(ロボティク・プロセス・オートメーション)は、それを象徴する動きです。

RPAとは、AI・機械学習といった高性能な認知技術を用いることによって実現する、業務の自動化や効率化に向けた取り組みやソフトウェアロボットを指します。

自動車組立などモノの製造や荷物の運搬といったブルーカラー業務をサポートする産業用ロボットに対し、RPAはデータ入力や情報チェックなどのホワイトカラー業務をサポートするところに特徴があります。

メガバンク各社が何千人・何万人規模相当の業務効率化が可能なのも、このRPA技術によるところが大きいです。

また、データインプット業務、経理・給与計算業務など定型的なオペレーション業務の外注化(BPO=ビジネス・プロセス・アウトソーシングといいます)、更には人事・経理といった部門毎(機能毎)の外部売却の動きも留まることなく拡大しています。

こうした動きは、シニア世代が今後会社内で担当しうる業務がどんどんなくなっていくことを示しています。

現在担当している業務が今後とも社内(国内)に存在し続けるかどうかわかりません。

むしろ無くなると思っておいた方が早めのリスク回避行動が取れそうです。

【事例】
私がサラリーマン時代に勤務していた会社の事例(海外に仕事が移転するプロセス)です。

元々はメーカー企業内人事部の中にあった機能が

「①関係会社に分社化(シェアードサービス化)」→「②担当業務を外資系BPO企業へ外注化(BPO化)」→「③外注先のBPO企業にM&Aされ、その傘下に入る(M&A)」→「④国内オペレーション業務の更なる中国への移管(オフショア化・RPA化)」

というプロセスを辿りました。

従来日本国内で行っていた業務のかなりの部分が中国に移管され、現在は中国大連で行われています。

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