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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#13

「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。

果てしなく続く“痛勤地獄”にあなたは耐えられるか?

以前、公務員の65歳定年延長、また、今後更なる公的年金支給時期の後ろ倒しの可能性について述べましたが、今の会社に65歳まで勤め続けるというシナリオはあなたにとって果たしてベストシナリオでしょうか?

人それぞれではありますが、「いつ終わるかわからないエンドレスの長距離通勤はもう勘弁」という方も多いのではないでしょうか。

私の勤務していた会社は、2008年に東京銀座から横浜に本社が移転となりました。

既に定年退職後再雇用で勤務されている先輩もいらっしゃいましたが、埼玉のご自宅から東京を跨いで横浜まで通勤することは想定外でした。

座って通勤するために、家を早く出て何本か列車を見送り始発駅に並ばなければなりません。

その後、通勤電車の硬いロングシートに約1時間半座りっぱなしですので、その方は、退職間近には長距離通勤による腰痛で悩まされていました(最後にはシートの硬さがちょうどいい車両を選んで通勤するなど、鉄道マニアばりの車両通になっていました。)

また、(定年再雇用で給与が下がっていたこともあり)給与総額に占める通勤手当の割合が極めて高くなっていましたので「何のために会社に来ているのか?通勤手当のために来ているようなものだ」というぼやきのような言葉が印象に残っています。

公的年金支給の後ろ倒しのアナウンス前ではありますが、2019年4月には「希望する高齢者が70歳までは働けるようにするための高年齢者雇用安定法」改正の骨子が発表になりました。

いよいよ「死ぬまで通勤地獄生活」が現実になりつつあります。

貴重な人生後半に毎日往復2時間・3時間といった通勤時間を費やして果たしていいのでしょうか?

2016年データですが、男性平均寿命80.98歳に対して健康寿命は、72.14歳とその間には約9年間の格差があります。

健康寿命は、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されているため、9年間の平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味します。

高年齢者雇用安定法により、70歳まで満員電車通勤に耐え、ようやく通勤地獄から卒業したとしても健康で動ける年数は先ほどのデータではわずか2年間!という可能性もあるのです。
 
70歳近くになって台風のときも大雪のときも遠距離通勤を続けるシナリオを選ぶことがご自身の希望に本当に合っているかどうか今一度改めて考える必要がありそうです。

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