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死にゆく建設路側を偲び、ハイウェイラジオ遠距離受信を知る

本日お送りするのは、ハイウェイラジオは下道でも受信できるという全ラジオリスナー必見のお得情報です。

こんばんは、れすとです。
実はこの記事、4月半ばに下書きを終えていて公開時期を見計らっていたところ、そのまま2ヶ月過ぎてしまいました。
もう一個ハイウェイラジオに関する記事を書くに辺り、そういや前の記事を参照し…あれれーおかしいぞー(コナン君)みたいになりましたね。 というわけで手直しはしてますが、基本的には4月半ば、ようやく本格的に春になってきた頃の季節感を感じて頂ければ幸いです。直せ。


実家へ帰省する際、基本的に国道8号を通ります。
新潟市から地元までおよそ85㎞前後でしょうか。
その道中、割と早いうちに道路交通情報ラジオ「建設路側・白根」があるので毎回聴いてるのですが、ここ半年近く何も受信できないのです。

看板は出ているが何も受信できないという『死んでいる建設路側』は割とあるので、おそらくこちらも放送終了したか緊急時のみ放送するスタイルに変更となった模様。
結構廃止される建設路側が増える中、長らく24時間放送を続けてたので安心しきってましたが、遂に建設路側・白根についても廃止、もしくは同等の波が来たようです。


おそらく全国民、いや令和生まれの子も路側放送が何ぞやという事は生まれて最初に教わるので存じてると思いますが、一応分からない方の為に説明しますと、AMラジオで受信できるその道路専用の道路情報ラジオです。
AMラジオで周波数1620kHzに合わせると受信することが出来ます。
高速道路にあるハイウェイラジオの方が有名かもしれません。 下道にあるのが『建設路側』(旧建設省が運営している為)、高速にあるのが『ハイウェイラジオ』、それら道路情報ラジオの総称が『路側放送』と考えて頂ければと思います。
路側放送で特徴的なのは、受信区間が極端に狭いという事。 NHKや民放が一定地区に対して電波を発射するのに対し、路側放送はその道路の、更に指定された区間にのみ発射するように出来ています。 なのでその道路を通行していないと受信できないし、そもそもその道路を通らなければ一般的には意味のない情報だからです。 『道路情報ラジオ ここから』の看板が出たら受信でき、『道路情報ラジオ ここまで』の看板が出た瞬間受信出来なくなります。アンテナがそれ用に出来ている為必要以上には飛ばないのです。
上述の建設路側・白根は、その区間の放送局名と思って頂ければ大丈夫でしょう。極端な話、NHK・新潟みたいなもんです。 ハイウェイラジオも同じで、大体のパターンは『ハイウェイラジオ・関越道沼田』のように、道路名+地名です。 


さて本題。
今回帰省した際(21年4月)も建設路側・白根は受信できず。
味気ないなーと思い、放送エリア以外でも何の気なしに1620kHzに合わせたところ、どこかから漏れ電波が受信できたのでその謎を探るべく、ほぼ全区間1620kHzを聴きながらの帰省となりました。

まずはこちら。
画像を最初に置いてそのあと文章で解説するのが自分の書き方の癖です。なのでこの文は上のツイートについて解説していきます。以下も同様。

新潟市南区鷲ノ木新田付近。建設路側・白根の放送エリアですが、NHK第二がうっすらと入る。おそらく新潟の1593kHzが入ってると思います。
前後する1584kHzとか1602kHzとかなら単なる混信ですが、3つ先の周波数まで割って入ってくるのは謎です。
しかも新潟市どこでもそうなるならただの混信ですが、建設路側・白根の放送エリアの前後くらいでしか起こらない為、送信アンテナやらが絡んでる混信なのかなーと勝手に思っています。

ドライブインといえばいいんでしょうか。ららぽーと白根付近で何となく1620kHzに合わせたところ、うっすらと女性の声が。明らかにNHK第二の混信ではないと判断。これはどこかの交通情報ラジオを拾ってると道路情報ラジオ受信マンに変身。弱そう。しばらくそのまま進行。
しかし元々が微弱電波である為、どこの局かが分からない。

新飯田交差点付近。三条市市境に近いこの辺りで、ハイウェイラジオ・栄を拾っている事が確定。
路側放送は1周辺りの放送が1分前後であり、大体始まりか終わりに「ハイウェイラジオ・北陸道栄よりお伝えしました」などのコールサインが入ります。フォーマットはどの区間もほぼ一緒の為、このコールサインが聴けないと特定できません。
北陸道と国道8号は地図で見ても2,3㎞は離れています。かなり近いところなら下道で受信できるパターンもありますが、まさかここまで離れていても受信できるとは。

おそらく、三条市須頃という場所。 三条燕ICへ行く分かれ道の交差点です。
多分高速道路上では受信エリアに入ったのと、IC付近の為高速自体近くにあるので受信状況が良好。 SINPOで言えば45343と言ったところでしょうか。カーステ受信の為、自車のノイズ拾いまくるので降りればもっと良好かもしれません。

三条市直江町付近。 後々地図見て知ったんですが、この時点でまだ栄PA手前だったみたいです。高速上だと栄PA内は普通に受信できるので、何も不思議ではないのですが、言うて再び高速と8号は離れて行ってますからね。

その後、見附市に入った辺りで徐々に厳しくなる。
中之島見附IC辺りでほぼ実用不可状態になるも、受信可能な状態は続きました。
長岡バイパスの川崎IC辺りでほぼ受信不可能状態。
一部復活する場所もありましたが、ラーメンショップ辺りで完全に受信できなくなりました。

まぁバンバン新潟の地名を出しても多分県内の人でも殆ど分からないのではと思うので、以下の図にしてみました。

この赤いラインが、今回国道8号でハイウェイラジオ・栄を受信できた区間です。
google mapで約40㎞でした。
横にある『E8』が、北陸自動車道です。縮尺が出てないので分かりづらいですが、エリアが終わった瞬間入らなくなるという路側放送の特性を考えてもらえれば驚異的に飛んでる事がお分かりいただけるかと。

ハイウェイラジオ・栄は10分毎に情報更新なのですが、午後6時10,20,30,40,50分更新分まで聴く事が出来ました。
本来の利用方法だと高速走行中という事もあり、栄PAで休まない限りはせいぜい数周分しか聴けないので、ハイウェイラジオマニアは下道という手もあるようです。 もはや本末転倒。

そもそもなんでこれが好きなのか等は書き始めると多分この倍書かなければいけなくなるのでまたの機会に。
最初の路側放送の説明で『その道路を通らなければ一般的には意味のない情報』と書きましたが、『一般的』に属さない人の記事でした。

サポート頂けると、恵まれない大人にワクチン(リポD)を買ってあげる事が出来るので、気が向いたらよろしくお願いします。