報46 断断捨離

本日お送りするのは、「物を捨てたら物を置く場所が出来る」というガッテン流整理整頓術です。

先日、「無料回収します!」みたいなチラシが投函されましてね。
若干誤字があった事でうさんくささを感じ判断に迷ったのですが、まぁアパートのゴミ捨て場にそのチラシを貼って出してくれと書かれていただけなので、大丈夫だろうと。このチラシをコピーして2軒に回せば更に高収入とかも無かったので、大丈夫だろうと。

普通の粗大ごみ回収と違うので、「プラスチック製品は回収できません」と注釈があり、かつ回収品の例としてエアコンと書かれていて、外枠は大体プラスチックだろアレってなり、いまいち何を回収してくれてるのかピンときませんでした。

ただ、近々引っ越そうと思っているので、これはチャンス。予約の手間とかも省けますからね。
捨てる物の選別を急いで行う。回収日の前日に投函されたので、奥底に眠っているこの部屋のオブジェと化してるかつて家電だった何かは引っ張り出すことが不可。

前々から捨てようと思っていた壊れた電子レンジやロフトで使っていた小型縦型扇風機は確定として、メインで使っていた縦型扇風機を捨てるかで迷う。
というのも、ここ数シーズン、この縦型扇風機はものすごい音を立てるんです。
数ある家電の中でも、一人暮らし1年目の2006年から使い続けているビンテージ品。
その所為か、扇風機かけるとコンポ等が普通の音量では聴こえないんです。
電話する時とか、通話する時とかは、扇風機を消さないと聴こえないんです。
静音モードがある扇風機も世に出てる中、轟音モードでもONになってるんですかというレベルで騒音をまき散らすわけです。
ただ、風量は問題なく、コンポの音量上げれば済む話なので使い続けてた次第です。
流石に引っ越したら買い替えようと思っていたので、これはチャンス。

じゃぁスッとぶちゃれば(=捨てれば)いいじゃねぇかとお思いでしょうけど、迷うのには理由があります。
断捨離の真逆を行く保守派なので、「使える物」を捨てることにものすごく抵抗を感じるんです。
完全に壊れてたら「ゴミ」として出すので踏ん切り着くんですが、「使えるが俺の判断で捨てる物」として捨てるのをものすごい躊躇するわけで。

貧乏性なのも勿論あるんですが、物が嫌がってるように感じてしまうのです。
なんか、「捨てるの?」とか、「まだ使えるよ?」って言ってる気がするんですよね。
それならまだいいですが、「あんなにこき使っておいて壊れる前に捨てるの?」みたく、なんかメンヘラの厄介女的な機械もいるんです。お前の匙加減だろ。
勿論、気がするだけで実際は言ってこないです。 話しかけて来たらお薬が必要です。むしろおクスリ使ってるから聴こえるんだと思います。
これ普段、JAROでも匙投げるような嘘大げさ紛らわしい案件みたいな記事ばっか書いてるnoteで書くと「またいつもの病気ですか」って思われそうなんですが、結構マジで思うんです。 物に感情移入してしまうんです。

長考の末、流石にあの轟音扇風機を引っ越しの大荷物として運ぶくらいなら買い替えた方がいい、と決断。
16シーズン、本当にありがとうという気持ちで外へ運び出すわけですよ。
あの扇風機は俺に買われてから、店からうちへ運ぶ時と、埼玉から新潟へ来るときの2回しか外へ出た事がないわけです。
その3回目の外出がゴミ捨て場ってあまりにも残酷では?ってなるわけですよ。
もしあの扇風機が「12年振り、3回目の外出だーわーい」ってなってたら可哀そう過ぎでしょ。

ほんの少し、顔に当たる程度の雨が降る中、その扇風機とのお別れの時。
「ごめんね」というと、あまりにも罪悪感に駆られるので、「ありがとね」と呟き、その場を後にする。
部屋に戻りしばらくすると、外から騒がしい音が聴こえてきた。
窓を開けると、トラックに山積みになった鉄くずや粗大ごみの姿が。
アレにドナドナされたら、もう再利用される事は無いんだろうな…と思いながら窓を閉めました。

数々の思い出が走馬灯のように駆け巡ります。
「あっちぇー」って言いながら電源を入れたあの日々。
「うるせぇ馬鹿野郎」と言いながらバンバンバンバン引っ叩いて修理したあの日。一チョップくれてるんじゃねぇか。 捨てる事は躊躇するが、扱いが丁寧とは言っていない。


因みに、「お前の家汚いからゴミ捨て場の方がマシ」「お前一人でいる癖にずっと中越弁で独り言喋ってるの気持ち悪いからゴミ捨て場の方がマシ」という、俺をなじる物の声は聞かないようにしてます。 (∩゚д゚)アーアーキコエナーイ


サポート頂けると、恵まれない大人にワクチン(リポD)を買ってあげる事が出来るので、気が向いたらよろしくお願いします。