早起きして二尊院へ
紅葉は色づきはじめ、グラデーションの美しさが楽しめる頃。
苔も秋めいて柔らかな色と質感がいい。
人が来るまでお庭で日向ぼっこする。
紅葉した葉を探し探すのも楽しく、一番のお気に入りは紅葉して枯れた葉がクシュクシュと星のように枝先についたなかに、まだ葉を広げてる数枚の葉。
赤く輝いた葉に見惚れる。
写真に撮るには遠く、体の向きを変えると陽の透け具合が変わってしまう。
だから目に焼きつけて文字に残しておく。
お墓が並ぶ道をぐるっと上って下る。
朝の光は清々しく怖くはないが、人もおらず葉擦れの音や鳥の声が時折聞こえるだけの空間に現実が遠くなる。
ふいに機械を使って掃除をする騒々しい音がして日常とつながる。
人が増えだしたら急いで駅へ。
いつもの生活に戻る時間。