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「津波てんでんこ」と現代のネット社会

津波てんでんこ

「津波てんでんこ」という言葉をご存知でしょうか。
この言葉は、津波から避難する事についての古くからの教えの言葉です。

海の近くにいて、大きな揺れがあったら、必ず津波が来る。
人のことは気にしないで、てんでばらばらに逃げなさい。

「てんでばらばら」とは、各人が別個に、思い思いにするさまなどを意味しています。
つまり、周りに構わず、各自で逃げなさい、自分の命は自分で守りなさいという意味になります。

この言葉を教えられて、実践し、命が助かった人もいる一方、
この言葉の教えを破ってしまう人も多くいると思います。

それは、多くの人が、困っている人を助けたいという本能が強くあるからだと思います。

東日本大震災の時を考えてみる


東日本大震災で亡くなられた多くの人は津波が原因です。

津波が来ると思って、5m10mの高いところに登った後、
周囲の様子を見て、一度くだってしまった経験をされた方も多いと思います。

車、知らない人、家などが津波に流されてる様子を見て、

自分一人でも手を差し伸べたり、
あるいは助け合いの精神で、みんなですくい上げたり、

困っている人がいたら、助けたい、それは人が持つ素晴らしい良心です。

急に押し寄せる津波に、または押し寄せてくるかもしれない津波に対して、
大切な人がいるから一度戻らないと、大切な人がどこにいるか分からないから探しにいかないと、という気持ちは人間がもつ本能だと思います。

もし津波がきてて、流されそうになってたり、困ってる人が目の前にいたら、助けたいと思う人がほとんどだと思いますし、助けようと行動する人もほとんどだと思います。

人は自分の命をかけてでも守りたいと思うことはあるんです。

そんなことを考えていくと、人って本当に暖かいなと思う一方で、
インターネット社会に目を向けると、なぜそのような投稿をしてるのだろうかと思うことも少なくありません。

現在のネット社会

インターネットの社会に目を向けると、どうしてそんな発言をするんだろう、そんな事を書き込むんだろう。人を傷つけるような投稿をするのだろう。
と思うことが少なくありません。

誹謗中傷、なりすまし、違法アップロード、海賊版の投稿
攻撃的で差別的な投稿、リベンジポルノ etc...

インターネットで人を傷つけてしまっている人は、少なくないと思います。
故意的に、あるいは知らず知らずのうちに傷つけてしまっている人もいるでしょう。

ただ、そういった投稿をしている人も、
津波が来て、目の前で人が流されてる姿を見て、喜べる人なんて誰一人としていないと思います。むしろほとんどの人が助けたいと思うのではないでしょうか。

軽はずみな気持ちだったり、悪意がない時もあるでしょうが、
投稿をする前に、もう一度考えて欲しいと思います。

人がもつ良心を多くの人が再認識し
インターネットで傷つく人が少なくなる事を切に願っています。

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