見出し画像

IT会社、奇妙な絵画の日

ザブロー社長はいつも会社の空気を盛り上げることを考えていた。
彼は仕事を楽しむために、仕事をゲーム化していることで知られていた。
そして、その日も彼は何か面白いことを考えていたようだった。

「ミイさん、お絵かき好きですよね?」
と、彼は突然ミイに声をかけた。
ミイは驚きのあまり、少し間をおいてから、
「・・・それほどでもないです。」
と、答えた。

ザブローはにっこりと微笑みながら、
「それなら、このMidjourneyを試してみては?」
と言い、新しい画像生成のAIツールをミイに紹介した。

ザブローの笑顔には無言の圧がある。肯定的な質問も、最初から「YES」しか求めていないことが、横柄な態度から漂っている。
ミイは、慎重にザブローが操作するMidjourneyを見ていた。
「自分にはい縁のない世界だな」と思いながら、ザブローの動きを遠目に追っていた。

しかし、彼女が想像していたよりも、このツールは手軽で面白そうだった。
ミイはまさか、ITに疎い自分がAIで絵を描くなんてことになるとは思っていなかった。
そして、ザブローの提案を受け入れてみることにした。


この日、IT会社で起きた奇妙な絵画の日。
それは、ゲーム好きの社長と慎重派の社員が一緒にAIの力でアートを楽しむ、新しい形のチームワークの始まりだった。

※編集後記※
上の挿絵は、実際にMidjourneyを使って描きました。
イメージ・プロンプトは「木にとまっているセミ」ですが、様々なバリエーションのセミがいました。
このセミはカラフルで、蝶とバッタの中間みたいな感じになっています。
AIは、虫が苦手なのかもしれませんね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?