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Code for Japan Summit 2019 イベントレポート!

だいぶ間が空いてしまいました…

7月に立ち上げたCode for Universityの立ち上げから早2ヶ月、一度イベントを開いたはいいもののそのフィードバックを活かす機会を作れずに、次に何をしようか手をつけられずにいたので、止まっているより何かしよう!と Code for Japan Summitのスタッフとして2日間お手伝いしました。イベントレポートを書くまでがCode for Japan Summitだろう!ということで書きます。

前回開いたイベントはFacebookページから↓
https://www.facebook.com/Code-for-University-103516374334392

Code for Japan Summit とは?

Webページ       https://summit2019.code4japan.org/

Code for Japan Summitとは、国内外の地域や行政で活動する様々な人や活動がセッションを開いたりLTをしたりしながら交流をする、日本のCivic Techイベントの中で一番大きなイベントになります。今年は千葉の神田外語大学で開かれました。今年は東京から近かったので行きやすかったですけど、来年は愛知開催なので泊まりでのイベント参加になりそうです…!僕はCivic Techに関わってまだ半年もないので、今年が初参加で前日準備と1日目だけ参加してきました。

毎年どんどん規模が大きくなっているみたいで、今年はチケット販売だけで両日合わせて1000人の参加!日本中から参加者が集まっていて熱の高さを感じました。

前日準備

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とにかくなんでもやってやろうと前日スタッフに申し込んでみたら、当日いらっしゃったのはCode for AICHIやTOYOTA、NIIGATAなどすでにCode forの活動を長く続けていらっしゃる方々ばかり!単独参加で突撃してきたのは僕と長野からきた鄭さんの2人だけで、どんな方達なんだろう…と内心ドキドキしてました笑。

初めてみたらみなさんめちゃめちゃフランクに話しかけてくれて、1000人規模のイベントなのに来場者の方達のためのアイデアがポンポンと出てきます。そしてシビックテックコミュニティの大好きなところなのですが、誰が中心!ともならずにみんなが自主的に「ここ看板つけた方がいいんじゃない?」とか「明日車椅子の人きたらどこに通す?」なんて話がそこら中で飛び交っていながらも、作る会場のイメージはみんなで共有できていて会場が逐次アップデートされていくんです。タイムラプスで会場作成の変化を撮っておけば良かったと悔やまれます…

終わったあとはみんなで決起集会してきました!

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1日目

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1日目はスタッフとしてUDトークのロジをやりました。UDトークがこれまたすごいツールでCode for Nerimaの青木さんが中心となって開発されているのですが、壇上者が話した会話を自動で文字起こししてくれるアプリです。自動翻訳機能もついているので、海外から参加された方や耳の不自由な方も安心してセッションに参加できます。登壇者の熱の入った答弁を全て完璧に取りきるのは難しいので人力でミスを修正するのですが、皆さんとても熱が入っているので追いつくのに一苦労…、でもおかげで色々な方がセッションを楽しめたのではないかなと思います!!

参加したセッション毎にちょっと紹介

Keynote: 「シビックテクノロジスト」という働き方

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Code for AmericaのブリゲードであるOpen MaineからNickさんとCode for Toyotaの晝田さん、Zen Chibaの白澤さん、Japanの関さんの4人のパネルディスカッションでした。印象に残ったのは、「Hackという言葉を使って技術者だけで盛り上がってもみんな来てくれなくて、むしろもっと面白そうな言葉を使って相手の懐に飛び込んで話したらいいよね」っていう話でした。自分は自分、相手は相手もいいんですけど、相手のところに飛び込んでいって話せたらもっと面白いことできるし、世界も広がるのかな。

Open Session: 教育×テクノロジーの今と未来を考える

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お昼ご飯中のディスカッションで、千葉市長の熊谷さん、Edtechの佐藤さん、Groove Xの林さんで今教育が何をしようとしているのかを話してもらいました。LINEを使った相談窓口の設置や、コミュニケーションを活発にするためのLAVOTなど「テクノロジーありきでどう教育に適応するか」ではなくて、具体的な教育の課題に対してのソリューションを提供することを徹底されていたのが印象的でした。最新技術ならなんでも早くから触れさせた方がいいのではなくて、今の子供が感じている悩みや不安をテクノロジーで解決するのが大事ですね。

SDGsとシビックテック

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SDGs自体に興味はとてもあるけどシビックテックで何してるんだろ?と思ってたので行ってきました。SDGsは普遍的なものなので、どうやって自分ごとにするのかがすごく難しくて「うちの自治体はエネルギー気をつけてます!」とか「〇〇川のゴミ拾いやって安全な水を心がけてます!」みたいなcherry-pickな議論になりがち。それよりも、SDGsを通して身の回りのものを見たときにもっと見えてくるものがあるんじゃないか?って考える。川だって水だけじゃなくて、生態系とか地域コミュニティとか橋のインフラとか考えることはたくさんあるから、その中で地域で解決できるものをやっていけばいいよね。

令和時代の役所・公務員を考えるワークショップ

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自分がS市の市長になったとして、公務員の人たちが仕事しやすくするには何をしたらいいだろう?っというワークショップでした。一人一人が自分の仕事に対してモチベーションが上がるときと下がるときを書き出すんですが、みんな仕事でモチベーション上がって人でモチベーション下がるっていうので共通しててめっちゃ笑いましたw、一部の周りのことを考えない方のせいでモチベーション下がることってありますよね。全体をマネジメントするためには、正面からぶつかるんじゃなくてみんなが幸せになれる道を探すことが必要なんだと思います。

アカデミア(研究者)×シビックテック

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実は僕の中で大本命企画笑、アカデミアとシビックテックってどう付き合ってけばいいんだろう?の話です。キックオフのMTGは僕も参加させていただいたりしていて、もっとシビックテックコミュニティに研究者増えてもいいよね〜と思います。Summitの自己紹介欄に研究者がないのは由々しき事態ですww、是非来年は入れないとですね!アカデミアの一番難しいところは、大体研究は1人称で進めないといけないっていうところだと思います。IからWeへなんてよく言いますが、アカデミア分野では客観性や再現可能性が重要視されたりするので、アカデミックなエッセンスは残しながらみんなに参加したいと思ってもらえるようなプロジェクトの設定の仕方が重要かなと思います。
裏番組の「若手起業家が考える新時代のスキルの使い方」めっちゃ面白そうだったんですが泣く泣く行けませんでした…あとで追いたい…。TOMOSHIBIの田中さんには一度Code for Universityの話もさせていただいて、とても親身に相談に乗ってくださったのでまたちゃんと練って出したいです。

懇親会

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割と運営で走っていたのでそこまで食べられてはいないんですが、Social Hack Dayでお会いした方とか、Code for Universityの活動に興味持ってくださった京大の博士の方など温かい人間関係がたくさんありました。Code for Sakeの武貞さんが持ってきた日本酒で生き生きしている方々もたくさんいらっしゃいましたねw、人に幸せをシェアできるのは最高です。

総括

Summitに参加して一番感じたのは、プレイヤーになろうということです。活動への関わり方って色々あって、ただのオブザーバーからフォロワーになったりマネージャーになったりすると思うのですが、Code for Japanの理念でもある「ともに考え、ともに作る」が体現されているSummitではみんながプレイヤーとなって誰の指示を仰ぐでもなく動きまくっていました。自分のコミュニティに足りないのもそこかなと思っていて、圧倒的プレイヤー感を感じる、または感じてもらえるようになるのがシビックテックコミュニティとして目指していきたい姿だな〜〜と思います。

なので10月からCode for UniversityをRe:Startして、圧倒的プレイヤーになれる活動を今画策しているので続報をお待ちを!!!

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