目標を立てられない人

今日は「目標を立てられない人」というお話をしていきたいと思います。　　　　　　　　　　
何か物事を進めていく時ってゴールがありますよね。
しかし、低価格サロンでは毎日数をこなすことで手一杯で毎月目標を決めて行動するというのはなかなか難しいのが現状です。
なので、エリア全体で何か新しいことを取り組む時にはただやり方を教えるだけではなく、店長の手腕として目標を立てさせて意識的に取り組ませたりもします。
今年の春に値上げをしたので値上げによる失客を最小限に抑えるために、接客に対して目標を立たせて取り組ませました。

低価格サロンでは、ただ接客を良くすれば再来が増えるわけでもないのです。
お辞儀の角度や姿勢などよくある接客講習のことをきっちりと営業でやったところでお店の回転率は落ちるし、そもそも場の空気に合っていません。
なので、やり方は人それぞれでいいので自分の色を出してお客さんに「ありがとう」と言ってもらえるためには何をするのか？具体的な行動を考えてもらい、それを毎月の目標にして、月末に自己分析をしてその改善案を次の月の目標にしていきました。
スタッフそれぞれにある程度道すじを用意してあげて、それに対して何をするの？と聞いてあげると答えられると思います。
しかし、なんとなく出勤して仕事をし帰っている人はいざ目標を立ててとお願いしても何を書いていいのかわからず、目標を立てられない人がほとんどです。

値上げをしてから、ある程度お客さんの来店推移も見えてきたので、この秋は売り上げに対して目標を立てました。
スタッフには「今月から売り上げも取りに行く時期になったので、接客ではなくカット人数を上げるために何をするのか具体的な行動を目標として書いて欲しい」とお願いしました。
今まで接客についてですが、目標を書いて自己分析を半年以上やってきたので大丈夫だろうと思っていたのですが、「カット人数を上げるために」と窓口を広くした途端に「スピードを注意する」や「バテないようにする」など曖昧な目標になっていたんです。
これまで接客での目標を半年以上やってきて「ありがとう」をもらうための具体的な行動は書けていたのにです。
窓口を広くしただけでここまで書けなくなるのはちょっとびっくりしました。
そこで、個人の目標に対して1ヶ月の来店客数はこれぐらいだとか、一日このぐらいのカット人数は目指して欲しいなど具体的な数字を交えながら目標の立て方のヒントになるようなことを話してあげました。

そしてスタッフからの一言で気づいたんです。なぜ目標が立てられなくなってしまったのか…

目標の立て方に行き詰まってしまっていたので、お店の目標数字などを説明していてスタッフから言われたのが
「カット人数を上げるためにと言われても普段から仕事としてやっていることだし意識もしているから何を書いていいのかわからない。」です。
確かにこのスタッフは白紙でした。

これを聞いて、普段意識してることを書けばいいじゃないと思ったのですが、これ本人が何を目指して行動すべきなのかわかっていないから意識するだけで止まっているんです。
ゴール（目指すべきもの）が無いから目標を考えることができず、今の自分に何が足りていないのかわからないのです。

目標を立てるということは、何を目指すのかゴールを考えて、今の自分には何が足りていないのか現実を知ることなので無意識に嫌なのかもしれません。
しかし、「目標を立てられない」ということは今の自分が見えていない、もしくは見ようとしていないので絶対に成長しません。

目標を書けたとしても「意識する」で書き止まってしまう人は何を目指すのかゴールは考えらていますが、それを実現するためには今の自分に何が足りていないのか、何の行動をすればいいのかまで考えられていないので、たとえその目標で結果が出たとしても再現性が低くく続けてもそれ以上は成長できないでしょう。

うちのスタッフは「意識する」で書き止まってしまっている人が多かったので、目標を達成するためには具体的に何をしますか？と質問をして考えさせました。
普段している仕事だからこそ何が足りていないのか、何を改善すればもっと良い仕事ができるようになるのか考えることがとても大事なのです。

ただ惰性で仕事をすることは楽なのかもしれませんが思考停止です。
それでは短命美容師のまま惰性で仕事をするだけです。
少しでも生存率が上がるために具体的な行動の目標を自ら立てて行きましょう。

たとえ、道すじがある目標を立てられたとしても、道すじがなくなると目標を立てられなくなってしまう人がほとんどです。だからそんな時は、リーダーなら追い打ちをして考えを止めさせないで何をしていくのか具体的な話をしてあげてねというそんなお話でした。

成長する目標は具体的なことなので地味なんです、でもその一歩が大切なのです。

短命美容師のカワシでした。
シーユーバイバイ！

スキを押してもらえると全力であなたのいる方角にお礼を念じるので、ぜひ宜しくお願いします。

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