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香りのワードローブ③ローズの香り

5月なのでお気に入りのローズ香水をご紹介したい。ローズ・ド・メイと呼ばれる5月にだけ収穫される稀少なバラがある。約300個の花からわずか1滴の精油しか抽出できないといわれている。今回ご紹介する香りはローズ・ド・メイに限らないのだが、自分はこの時期のみずみずしいローズの香りが大好きだ。

ローズの香りはその美容効果から必ず1本は持っておきたい香り。しかし、頭痛を起こさないローズ香水に出会うのがなかなか難しく、これまでも様々な香りを試しては一喜一憂をくりかえしてきた。

ローズ香水はどのブランドにも作品があるし、とても1本に絞り込めそうにない。今回は例外としてお気に入りを列挙していく形をとる。

実をいうと、前回「香りのワードローブ②」を投稿して以来、香水の選出に時間がかかりすぎて記事が止まっていた。これまで「香りのワードローブ」特集では、それぞれ気に入った香水1つを選出する形式をとっていたからだ。

何としてでも自分のバラ香水1本を決めてから記事をかきたい・・・!そう思っていたのだが、ついに5月下旬を迎えてしまう。本日ようやく諦めて、記事を投稿する運びとなった。



ローズ ドゥ メ(ペリス・モンテカルロ)

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「5月のバラ」というパルファムドゥグラースシリーズ作品のひとつ。ジャン=クロード・エレナ氏監修、さっぱり系ローズ。5月の瑞々しいバラの香りが春先に大変心地よい。香りぬけの段階も綺麗で大好きだ。似たような香りにはエルメスのローズイケバナがあげられると思う。

ノート:ローズアブソリュート、イモーテル、ゼラニウムローズ、ムスク



ローズポンポン(アニック・グタール)

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ディオールブルーミングブーケのような可愛らしい香りを探している時にみつけた作品。ブルーミングブーケの好きなところだけを抽出したような女の子のための香りに心躍った。とにかくかわいいのだ。
あらためて振り返ると、自分が好きだと感じるローズ香水にはピオニーがクレジットされていることが多い。ニコライのローズピヴォワンヌやザ・ディファレントカンパニーのカシャーンローズも同じく好きだった。
ローズポンポンを購入したのはアニック・グタール時のボトルだった。フレグランティカでは香調もグタールとは分けて記載されているので、香り自体がリニューアルされている可能性もある。

トップ:ラズベリー、ブラックカラント、ピンクペッパー
ミドル:ローズやピンクピオニー
ラスト:ムスク、シダーウッド、パチョリ



ア ラ ローズ(メゾン・フランシスクルジャン)

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ボトルだけではなく香りもキラキラしているのだが、何気ない日常にひとふきで幸福感を添えてくれる。香水はやっぱりこうじゃないとね。年齢を問わないバラ香水で、バランスの良いモダンさにはセンスを感じる。

トップ:カラブリアンベルガモット、シチリア産レモン、カリフォルニア産オレンジ
ミドル:グラース産センティフォリアローズ、ブルガリア産ダマスクローズ、バイオレット、フラワーズ
ラスト:シダーウッド



ナエマ(ゲラン)

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ローズメインの香りは苦手なものが多かった当初、ナエマは纏っていて心地がよい数少ない作品のひとつだった。イディールをはじめ、ゲランのローズで頭痛を起こしたことは殆ど無いから不思議である。
レジェンダリーシリーズの1作品にふさわしくTHE香水といえる香り。どこかクラシカルなのに現代でも嫌な所が見つからない華やかローズ香だった。

トップ:アルデハイド、グリーンノート、ピーチ、ベルガモット、ローズ
ミドル:ライラック、ジャスミン、ヒヤシンス、イランイラン、スズラン、ブルガリアンローズ
ラスト:ペルバルサム、パッションフルーツ、サンダルウッド、バニラ、ベチバー、トンカビーン



ダマスクローズ・オリス&ウード(アンティカファルマシスタ)


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同じく華やかローズで大好きなのがダマスクローズ・オリス&ウード。今でも忘れられない感動的なダマスクローズの香り。ローズを主体に、アプリコット、ウード、アンバーバニラがバランスよく香る。思いのほか重くないうえ現代的な香りで使い勝手も良い。こちらのブランドは香水の展開が全て無くなってしまったのだが、デュフューザーの展開はある模様。
アンティカファルマシスタには素敵な香りが多いと思う。

トップ:アマルフィレモン、マンダリン、イタリアンシトラス、クリスプグレープフルーツ、アプリコット
ミドル:オリス、ダマスクローズ、セージオイル、ルバーブ、モロッカンジャスミン、リリーオブザバレー、ピンク&ブラックペッパー、バイオレット
ラスト:サンダルウッド、ウード、サイプレス、アンバー、ベチバー、ムスク、カシミヤ、バニラ



オムニア アメジスト(ブルガリ)

新ボトル。以前のボトルが好きだった(画像元)

軽やかなトップとミドルラストでウッドが支える、終始心地よいローズ香水。オムニア アメジストの香調は割と強めなので纏い方に工夫が必要。工夫してでも綺麗に纏って香らせたい、そんな香り。宝石のようなボトルカラーとデザインは流石ジュエラーのブルガリだなぁと惚れ惚れしていた。

トップ:ピンクグレープフルーツ、グリーンサップ
ミドル:アイリス、ブルガリアンローズ
ラスト:ソーラーウッド、ヘリオトロープ



クロエ ローズナチュレルオードパルファム(クロエ)

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こちらも軽やかなトップとミドルラストでウッドが支えるローズ香水。
この香水のバラはブルガリアの有機農場で栽培したものだという。香りの強さは割としっかりしているので、ナチュラル系フレグランスにありがちな心もとなさを一切感じない。
季節を問わない香調でボトルも可愛らしい。これ1本をシグネチャーとしているような賢い女性になりたかった。

トップ:シトロン、カシスブルジョンアブソリュート
ミドル:オーガニックローズ、ネロリ
ラスト:シダー、ミモザアブソリュート



ローズ(ニールズヤードレメディーズ)※廃盤品

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総天然香料のローズ香水。安心して纏いたいならコレが1番だ。香調はそれなりにパワフルでローズが主体。昨今の香水ブームで生産が難しくなったのか、数年前廃盤になった様子。とても残念だ。
外出自粛期間、ローズガーデンの映像を見ながら香りを嗅いで行った気分になる遊びにハマり、この香水には随分とお世話になった。脳内幸福感ましましである。
いずれ自分でバラを育てたり、ローズ庭園に遊びにいったりしたいものだ。素敵な動画を上げてくださってる方が多いので是非。

トップ:パルマローザ、ピンクペッパー
ミドル:ローズ、ゼラニウム
ラスト:シダーウッド、ベンゾイン




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