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Francis Kurkdjian's Creation

気になる調香師の作品を好きなだけ試してみたい。そう思った時真っ先に思い浮かんだのはフランシスクルジャン氏だった。既にカルヴェン・ル・パルファンという香りの虜になっていたのだが、他の作品も体験したくて仕方がなかった。体験した中で自分はカルヴェンやエリーサーブの2作にみる、柔らかい香りが特に好きだ。
ちなみにフランシスクルジャン氏は自身のフレグランスメゾン「メゾンフランシスクルジャン(Maison Francis Kurkdjian)があり、高級価格帯ながらも愛好家をはじめ多くの方々に愛されているという。メゾンフランシスクルジャンの香りはこのページに記録する。
調香作品にゲランのローズバルバルもあるが、この作品についてはゲランのページに記録する。


フランシスクルジャン氏調香作品ブランド



(1)カルヴェン(CARVEN)


カルヴェンの香りは一時期国内販売のち廃盤品に。しかしネットでは現在でも比較的容易に手に入る。


カルヴェン ル・パルファン
CARVEN Le Parfum (EDP)

★★★★
「ゲランのイディールが好きな人は好きかも」というアットコスメの書込みで興味を持った。当時愛用していた香水がまさにイディールだったので早速試してみることに。そしてこのル・パルファンでクルジャン調香作品の虜になった。香りはフローラル・シプレ。柔らかで軽やかなフローラルが印象的。特別感を感じる香りというよりは、上質な日常を感じるための香り。これを自分の香りとして使いこなせたら何て素敵だろうか!穏やかなシャージュも高感度。
トップ:マンダリンフラワー、ホワイトヒヤシンス、アプリコット
ミドル:スイートピー、イランイラン、ジャスミン
ラスト:サンダルウッド、オスマンサス、インドネシア産パチョリリーフ



(2)エリーサーブ(ELIE SAAB)


国内で体験できる場所はなかったが、どうしても気になり2作品のサンプルを入手した。


ル・パルファン
Le Parfum(EDP)

★★
春に纏いたくなるようなフレグランス。手にしたのはフラコンタイプのサンプル品だったので、点づけで香りを確かめた。こちらもシプレーフローラルの香りでトップから蜂蜜の甘みとバラの華やかさがある。点づけのせいかオレンジフラワーやジャスミンのホワイトフローラルをあまり感じなかった。
系統としては、こちらがゲランのイディールに似ている。違いとしては蜂蜜の甘み。人となかなか被らないし甘めの香りでありながら主張の強さを感じないのが良い。しかし自分には少し甘い。イディールがいい。
トップ:アフリカンオレンジフラワー
ミドル:ジャスミン
ラスト:パチョリ、ヴァージニアシダー、ローズ、ホワイトハニー



ルパルファンローズクチュール
Le Parfum Rose Couture(EDT)

★★★
柔らかでミルキーな優しいバラの香り。トップのローズが消えた後、まるみのある、柔らかな癒しの香りがやってくる。これがまるでボディーミルクで香らせたような柔らかさだった。なんともミルキーなローズ。時々ミドルにちょっと気になるローズの香がある。酸味のような、刺すような…しかし頭痛が起きることはなく安心して楽しめるローズ。キャラメルがリストされていても強い甘さではない。グルマンという印象よりはフローラルの印象が強かった。オーデトワレでもけっこうしっかり香る。
トップ:ローズペタル、ピオニー、オレンジブロッサム、ベルガモット
ミドル:ローズ、ジャスミン、バニラ、ピーチ、ライチ
ラスト:パチョリ、サンダルウッド、キャラメル



(3)エリザベス・アーデン(Elizabeth Arden)


おすすめの香水で時々目にするエリザベスアーデンのグリーンティー。これもクルジャン調香。


グリーンティー
Green Tea (EDT)

★★
予想よりずっとシトラスが印象的だった。初夏にぴったりの爽やかフェミニンな香り。ワンピースの裾に纏って軽やかに歩きたくなる、そんな香り。強めの芳香なのでお洋服の表面よりかは裏面にスプレーで軽く纏うとよさそう。
トップ:ペパーミント、レモン、オレンジゼスト、ベルガモット、ルバーブ
ミドル:グリーンティー、スィートジャスミン、スパイシーカーネーション、フェンネル、セロリシード
ラスト:オークモス、ムスク、クリスタル、ホワイトアンバー



(4)メゾンフランシスクルジャン(Maison Francis Kurkdjian)


2017年からLVMHグループ傘下となる。


アクア ユニヴェルサリス
Aqua Universalis (EDT)

★★
清潔感で溢れたブランドの代表的作品。暑い時期白いシャツに纏いたい。割と強めに香るのでアトマイザーで調節したい。
ノート:カラブリア産ベルガモット、アマルフィレモン、オレンジ、スズラン、ウッディーノーツ、オレンジブロッサム、ムスク



アクア ユニヴェルサリス フォルテ
Aqua Universalis Forte (EDP)

★★
爽やかさだけでなくフローラルも香る。単調さはない。こちらも溢れる清潔感。
トップ:カラブリア産グリーンベルガモット、アマルフィレモン
ミドル:エジプト産ジャスミンアブソリュート、モロッカンローズ、ホワイトフラワーズ
ラスト:ライトウッド、ムスク



ア ラ ローズ
A La Rose (EDP)

★★★
香りもボトルもラベルもキラキラしている。母が全て気に入っていたので試してみた。バランスの良いモダンなバラ香水。ローズバルバルとも違う軽やかさがある。
トップ:カラブリアンベルガモット、シチリア産レモン、カリフォルニア産オレンジ
ミドル:グラース産センティフォリアローズ、ブルガリア産ダマスクローズ、バイオレット、フラワーズ
ラスト:シダーウッド



バカラルージュ540エクストラドゥパルファン
Baccarat Rouge 540 Extrait de parfum

★★
冬にぴったりの香り。ややフェミニンでも甘すぎないトップからミドル以降ウッディが現れる。男女共に纏える香り。ドライアウト後も割としっかり残っている。ワンプッシュで拡散力ある芳香。纏う量と場所を気をつけたいものの、心に残る豪華な香りだった。
トップ:ビターアーモンド、サフラン
ミドル:エジプトのジャスミン、シダー
ラスト:ムスク、ウッディノート、アンバーグリス



アポム プールファム
APOM femme (EDP)

★★★
APOM=A Part Of Me「私の一部」という意味をもつこの香りに惹かれた。トップの印象は上品な爽やかさ。フェミニンな印象を受けるのはミドルからラストに香るイランイラン。この香りなら一年中纏えていいかも!と思い夏にも纏ったが、チョット芳香が強め。秋冬が1番綺麗に香る。
ノート:アフリカンオレンジブロッサム、イランイラン、ヴァージニアシダー



ジェントル フルイディティ ゴールド
Gentle Fluidity Gold (EDP)

★★★
この手の香りは大抵好き。ムスクがなければきっともっと好き。
ノート:ジュニパーベリー、ナツメグ、コリアンダー、ムスク、アンバー、ウッディノーツ、バニラ



ジェントル フルイディティ シルバー
Gentle Fluidity Silver (EDP)

★★
ゴールドの方が好き。
ノート:ジュニパーベリー、ナツメグ、コリアンダー、ムスク、アンバー、ウッディノーツ、バニラ

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