数式と数値で色分けするときに使うISFORMULA関数

財務シミュレーションを作っていると、数式を入力したセルに思わず数値を入力してしまうことがあります。それを防ぐために、数式で自動的に計算させるセルと、各種条件を数値で入力するセルをフォントの色で分けたくなることがあります。数値を入力したセルのフォントは青、数式の場合は黒、とルール化している会社もあるそうです。

簡単なシミュレーションであれば、フォントの青と黒を手作業で設定できそうです。しかし、複雑なものになってくると手作業では大変ですし、数式から数値、あるいは、その逆の修正をしたときに、ひとつひとつ色を直さないといけないのも大変です。

そこで、条件付き書式とISFORMULA関数を組み合わせることで、広範囲のセルのフォント色を一度に設定することができます。なお、ISFORMULA関数は、括弧内で指定したセルが数式ならTRUE、そうではなければFALSEを返す関数です。

例えば、A1からH15の範囲に設定したいとします。その場合は、まずその範囲を選択し、条件付き書式から新しいルールを選びます。ルールの種類は、「数式を使用して、書式設定をするセルを決定」を選択します。

「次の数式を満たす場合に値を書式設定」という欄に、「=ISFORMULA(A1)」と入力します。今回はISFORMULA関数の括弧内にA1と入力しました。ここには選択したセル範囲の左上のセルを記入してください。そのあとは、書式ボタンをクリックし、フォント色に青を選び、OKボタンでダイアログを閉じてください。

いかがでしょうか?数式であれば条件に一致するので青、そうではない数値のセルは、デフォルトの色である黒になっているかと思います。

今回は、数値を青、数式を黒にしたいということでしたよね。今の状態から逆にしたい、ということになります。その場合は、入力する数式を「=NOT(ISFORMULA(A1))」にしてください。NOT関数を入れることでA1セルが数式ではなかったら、という条件になります。これで数値が青、数式は黒になります。

今回は数値と数式で色を変えるというものでしたが、同じように条件付き書式と関数を組み合わせることで、他のシートを参照しているセルのフォントを緑にする、といったことも可能です。


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