アスタリスク(*)を活かしたいSUMIF関数

旅費交通費を部署ごとに集計し、例えば、以下のような表になったとします。

ひと月の旅費交通費

部署全体の合計額や日ごとの集計は簡単にできます。しかし、部署内のグループ(この例では、法人1Gや2G)、あるいは、社外の方が来社されたときの交通費という項目で集計したい、というニーズも出てきそうです。

そんなとき、摘要欄にある程度決まった形式で情報が記入されていれば、SUMIF関数を使って集計することができます。使うのは、SUMIF関数の条件に使えるワイルドカード文字、このケースではアスタリスク(*)です。

アスタリスク(*)は、0文字以上の任意の文字列を表す記号です。例えば、SUMIF関数の検索条件を「法人1G*」とした場合、法人1Gの後ろはどんな文字列でも検索条件に合うことになります。アスタリスクの無い「法人1G」の場合は、検索対象が「法人1G」でなければ条件に一致しません。

このアスタリスクを使って、法人1Gの旅費交通費を合計したい場合は、

=SUMIF(C3:C20,"法人1G*",B3:B20)

とすればよいことになります。

他にも出張旅費や来社時の交通費だけを合計したい場合は、以下のようになります。

=SUMIF(C3:C20,"*出張旅費",B3:B20)
=SUMIF(C3:C20,"*来社時交通費",B3:B20)

もちろん、ひとつひとつのレコードに、出張者の社員コードや、目的コード(出張なのか、来社なのか)といったものをつける方法のほうが正確になります。

しかし、システムの仕様上、そういったことができないケースもあると思います。そういう場合の回避策のひとつとして、このような集計方法が利用できます。

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