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【将棋】終盤力を上げる方法/おすすめ本5選

将棋で強くなるにはどうすればよいか悩んでいませんか?

私は、いつも対局ばかり繰り返していましたが、時間を消費するだけで一向に上達できませんでした。

しかし、終盤力の勉強をするようになってからは一気に上達することができました。この記事を読んで実践していただければ、将棋ウォーズで初段~三段までは到達できるでしょう。



終盤力が重要な理由

将棋における終盤力とは、1局の流れを3つに分けた際の最後の部分で、詰めろ、必至、詰み等のある局面のことです。私が終盤力が一番重要と考える理由は、以下の通りとなります。

・勝負の決定
当たり前ですが将棋の決着は玉を詰ますことで決まります。いかに序盤・中盤でリードを奪ったとしても、玉を詰ます終盤力が無ければ勝利することはできません。

読みの深さ
終盤になると駒の交換が増え、局面が複雑になりやすいです。終盤では駒の損得よりも手番により価値があり、多くの選択肢から最善手を見つけ出していく必要があります。

精神的なプレッシャー
終盤は時間も少なくなり、精神的なプレッシャーも大きくなります。日頃から終盤のトレーニングをしておくことで終盤になった時に冷静に手を読むことができます。

逆転の可能性
終盤力があると、不利な局面からでも逆転するチャンスが増えます。相手の小さなミスを見逃さず、詰めろや必至の形を作り出して勝利につなげることが可能です。

結局のところ、将棋は終盤において勝負が決まるため、終盤力は非常に重要です。序盤・中盤でリードを奪いそのまま逃げ切る、もしくは負けている局面から逆転勝利するために、終盤力を磨いていきましょう。

さて、ここからは私の愛読書を紹介します。①から⑤の順に難易度が上がっていきますので、自分のレベルに合った本をチェックしてみてください。


①3手詰ハンドブック 浦野真彦

3手詰ハンドブックは、相手の玉を詰ますという将棋の基本をマスターし、思考力を鍛えるための理想的な入門書です。将棋初心者や中級者が、楽しみながら効果的に読みの力を強化できるように設計されています。

特徴
飽きずに続けられる
楽しく取り組める問題が多数収録されており、継続して学習を進めやすい構成になっています。基礎力アップに最適です。

読みのトレーニング
将棋の基本である「3手の読み」を重点的に学べるため、思考力と先読みの能力が自然と鍛えられます。

上達への近道
3手詰の問題を解くことは、将棋の楽しさを感じながら効率的に上達できます。分からなければ答えをみてどんどん先に進みましょう。

3手詰ハンドブックは、将棋を始めたばかりの方から、一定のレベルに達している方まで、自分のペースで楽しみながら学べるように工夫されています。将棋の駆け引きや戦略を深く理解し、対局での判断力を高めることができます。


②5手詰ハンドブック 浦野真彦

5手詰ハンドブックは、将棋の読みを深め、思考力をさらにアップしたい方に最適な本です。3手詰の問題をマスター(スラスラ回答ができるレベル)した方が次に進むべきステップです。より複雑な局面での正確な読みと、詰みへの洗練された手順を学び取ることができます。

特徴
実践力アップ
3手詰から5手詰へのステップアップは、将棋の読みがさらに深くなります。読む力が身につき、棋力アップを実感できるでしょう。

飽きずに続けられる
初心者でも分かりやすい説明と、解答への段階的なアプローチが、学習効率を高めます。

5手詰ハンドブックは、詰将棋の理解を深めるための明確な道筋を教えてくれます。何周も繰り返し問題に挑戦することで、自分なりの詰みのパターンを見出し、理解できるようになります。


③寄せの手筋200 金子タカシ

寄せの手筋200は、将棋の終盤戦を制するための決定版です。将棋ウォーズ初段レベルでも知らない手筋が満載で、200問を解くことで読みの力が飛躍的にアップします。

特徴
段階的な学習ができる
易しい問題から難しい問題へと徐々にステップアップする構成になっており、初心者から上級者まで段階的にスキルアップが可能です。

実戦的な問題は多い
全200問が実戦に即した形で出題されており、本番で使える手筋を身につけることができます。

必死と詰みの理解が深まる
詰将棋だけでなく、必死(次の手で相手が何をしても相手玉が詰む状態)をかける重要性を学べるので、実戦での適応力が増します。

9つのパターンに分類された200問は、寄せの基本から応用までを体系的に学ぶことができます。

出題形式のユニークさも特筆すべき点で、「詰みがある場合は詰ませ、詰みがない場合は必死をかけよ」という実戦そのものの思考方法をトレーニングします。このアプローチにより、最短での寄せ方を自然と身につけることができます。


④終盤戦のストラテジー あらきっぺ

終盤戦のストラテジーは、将棋の終局における思考プロセスを革新する一冊です。将棋を強くなりたいすべての方が終盤力を飛躍的にアップさせるための知識と戦略を網羅しています。

特徴
・終盤戦が体系化されているので理解が深まる
言語化しにくい終盤の局面を分かりやすく体系化し、直感だけに頼らずに戦略的な手を指せるようになります。

・明確な方針を立てられる
の一手を見つけるための明確な方針が示されており、実践的なスキルアップが可能です。

・読みやすい構成
結論、実践例、まとめの繰り返しで構成されており、学んだ内容をすぐに実戦で試すことができます。

終盤戦のストラテジーは、将棋ウォーズ初段以上の方はもちろん、高段者にも新たな学びがあると思います。終盤戦におけるパターン認識から、理論に基づいた戦術まで、あらゆる局面での正しい判断力を養うことができます。

「3手詰ハンドブック」、「5手詰ハンドブック」、「寄せの手筋200」といった基礎本を卒業し、次に紹介する「羽生善治の終盤術」に進むための橋渡し役としても最適です。


⑤羽生善治の終盤術1 羽生善治

羽生善治の終盤術は、将棋の終局における洗練された技術と戦略を学ぶための究極本です。将棋界のレジェンド、羽生善治氏がその豊富な経験と卓越した戦略を惜しみなく共有してくれています。

特徴
終局の理解が深まる
終局の考え方と勝ち筋について、羽生善治氏の深い洞察に基づいて詳細に解説されています。終局の攻めと受けの本筋を理解することで、新たな価値観が生まれるのではないでしょうか。

実践的問題が多い
1問1答形式で構成されており、実際に終局力を鍛えるための高い難易度の問題が用意されています。読み進めることで、自然と終盤力が身につきます。

独自のレイアウト
英語の本のように左側が表紙となっており、右ページから読み進める方式を採用。これにより、うっかり正解を見てしまうことなく、次の一手をじっくり考えることができます。

中級者から上級者向け
この本は中級者から上級者に最適であり、特に将棋ウォーズで4、5段のレベルの方には、一読の価値があります。初心者の方には難易度が高いと思います。

羽生善治の終盤術は、ただの詰将棋や必死問題の集大成ではありません。終局の入り口から詰みに至るまでの流れを掴むための実践的な本であり、終局における「普通の手」の重要性を強調しています。

実際の対局から選ばれた局面の解説を通じて、終局の感覚が磨かれ、「優勢な局面」から勝利するための終盤力を学びます。

羽生善治の終盤術は2、3とシリーズ化(いずれも良書です)されているのですが、既に絶版となっておりましたので、今回は1を紹介させていただきました。機会があればそちらもチェックしてみてください。


【コスパ◎】スマホの読書ならKindle Unlimitedがおすすめ

Kindle Unlimitedでは、上記に紹介した本以外にも、将棋関連の本は、1,000冊以上が読み放題です。もちろん将棋以外にも色々な本が読め、総数200万冊以上の本があります。

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まとめ

今回は、終盤力強化のための本を紹介させていただきました。将棋は終盤と言われるくらい、終盤力は大事になってきますので、まだの方はぜひ取り組んでみてください。



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