なぜ僕は働くのか
人生のどこかで半年は無職をしようと思っているし、類は友を呼ぶので自分の身の回りにはそういった人も多い。おかげで、住民税を滞納するとどうなるか、デスクワークしかしていないのに日雇い労働をするとどうなるかなどを知ることができている。
実際、仕事が嫌いでもないし特段好きというわけでもない。強いて言うなら企業が成長を望む限り、日々の変化はあるし、リリースした機能による数字の変化とその裏の人の変化を考察するのが楽しいくらい(ここまで書いて割りと好きなんだなと自覚した)。
とはいえ、IT企業にエンジニアとして、サラリーマンとして勤める以上、「自分の行動による価値」と向き合う必要があるのだと僕は考えている。
自分の行動による価値
極論自分のリソースの使い道が「投資」に当たるのであれば、自分に渡す給与以上のリターンが出る、もしくはうまく行かなかったとしても、「なぜうまく行かないか」という知識を買うのに必要な金額以上の働きをしないといけないのではないかと思っている。
他にも投資ではなく日々変化する要因への対応による「維持」。例えばエンジニアのシステムのメンテナンスやコンビニ店員などがあたると思っている。
日々変化する要因、例えばエンジニアだったらEOLを迎えるミドルウェアや、外部要因により発生するインシデント、コンビニ店員であれば日々変化するお客さん、煙草の銘柄、…など。
ここが企業にとって利益のある形での「維持」でないといけないのが難しいところ。
多分他にも価値の種類がある(例えば引っ越し業者、受託開発をする、..などはこの2つだと説明できない)とは思うがうまく説明できていない。
なぜ情報工学を選んだか
僕は10年以上前に情報工学を選んだいまに至るが、選んだ理由としては、
「維持」による価値提供(動いているサーバを保守するだけで良いと思っていた)
人と話さなくて良い
知識欲が満たせる
上記の3点が決め手で選んだが、実際上2つは違ったし、こんなに「投資」に向いている業界だとは思ってもいなかった。機械工学や電気工学と同じくらい安定した立ち位置だと思っていた。
そして投資は、自分の理解だと未開の地を進んでいく必要があるのでそこを進んでいく自信や筋の良い企業を選べる自信は僕にはなかった。
自分の欲求
プリミティブな現在の自分としての欲求は
死にたくない(=> 死を回避する)
知識欲を満たしたい
あたりだと思っていて、ここが満たせたら何でも楽しいんだろうなというところ。
根底にある考えとしては僕は変化による幸福が好きだと思っていて、例えば室温でも適温の部屋に居続けるのと、めちゃくちゃ寒いところから温かい部屋に入るのでは幸福度が後者のほうが圧倒的に大きい。ここを意図的に作りたいと思っている。
ある種ここは出す価値の種類を「投資」にすることで実現できそうだというところ。ある種ここは先程出した情報工学を選んだ理由が外れたおかげで、見つけることができた。
特に無職を半年やることは、飯が食えず死ぬかもしれないという恐怖と向き合うことになるだろうし、その時実際どうなるかを知りたいという知識欲からも来ている。
結論
なぜ働くかへの結論としては、以下の3点。
スリルを提供してくれる。自分は企業から給与を貰いうる働きをしたか?という自問自答による危機感と、実際に価値が出せたときの安心感
作っているものに対して、利用してくれる人がどう思うか・どう使うかを理解することが楽しいから
働くことで無職になったときの自分の気持を理解するための仕事
あたり。情報工学への期待が異なったおかげでこのあたりに気づくことができた。