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【ネタバレあり】乙女理論とその周辺 りそなルート感想

すごくよかったです。
前作のつり乙ではルナ様が最強で抜きんでていた印象でしたが、本作「乙りろ」ではりそなももちろん可愛かったのですが、衣遠兄さま、駿河さん、アンソニー、華花さん、リンデ、ヴァリー、エッテ、メリルさんと周りのキャラも本当に魅力的な人が多かったです。(今作でもルナ様は最強でしたが……)
あと、朝日・遊星が個人的にメインヒロインでしたね!!!



・朝日、遊星について

一番好きなキャラです。
心の「純粋さ」が個人的にめっちゃ刺さりました。
どんな状況でも前向きに進もうと思う姿勢、嫌われている相手にも優しく接することを続ける鋼の心。
途中、りそなを守るために「純粋さ」を捨てて、「疑う心」を持とうとしましたが、やっぱり遊星には合っていませんでしたね。
彼は愚直にまっすぐ他人を思いやって、自分の芯を貫くのが合っています。
彼の「優しさ」、「前向きさ」がとても好き。

・リンデとヴァリー

りそなも好きだけども、リンデもかなり好きなキャラなんですよね。
なんですか、この個性の塊は。
最初こそ周りへの偏見が強かった彼女ですが、リリアーヌの一件以降ヴァリーに対し優しく接するようになります。
もともとヴァリーの鎖を引っ張っているときもある種の愛情表現ではあると思っていたのですが、リリアーヌの華花への態度を見てヴァリーに対して優しさを大きくしていく、二人のCGのシーンがとても好きです。
あと、個人的にリンデは情に厚くて好きなのでリンデ√がかなりほしかった……。(さらに欲を言うとヴァリー√も欲しい)
今作では一番主従関係を感じた二人でした。

・教室で感じる悪意

パリに来てクラスメイトに足をかけられ転ばされるところから始まるりそな。外に勇気をもって飛び出そうとした矢先に悪意に晒されます。そんな中でもエッテやメリル、ヴァリー、リンデ、華花さん、あとリリアーヌ()と友達もできてきて少しずつパリに馴染んできたかと思った矢先の教室でのマフラー事件。
あのシーンは衝撃的でしたね。
(あの後にopが始まるのも物語がこれから始まるということを意識させる中々うまい演出だなと思いました。)
コーヒーをかけられて朝日がりそなを守ったときも思いましたが、このマフラーのシーンでも朝日ではなく遊星として、お兄ちゃんの面を存分に発揮していて前作とは違う良さが出ていて良かったです。
(このマフラーの一件も、華花さんが泣きながらやったことを考えるとなんとも言えない気持ちになります……)

・リリアーヌ

諸悪の根源……とされているキャラ。
……ではあるのですが、なんとも嫌いになりきれない人です。
リリアーヌも子供の頃は純粋だったのを思うと恨みきれません。
やったことを許すのは難しいですが、でも子供時代に移民にあそこまでの仕打ちをされてしまったらねじ曲がってしまっても仕方ない部分があると思います。(遊星には親の言葉という拠り所がありましたが、あの頃のリリアーヌにはなさそうですからね……)
遊星も純粋さを失う可能性があったことを考えると、彼女を責めることが
できないです。
エンディング後で華花の力を認めて謝り、リリアーヌ自身の力を磨こうとしていたので、これから自分の力で子供の頃の優しさも取り戻してくれればいいなと思いました。

・もう一人のツンデレヒロイン、衣遠兄さま

はい。
ただのツンデレです。
かなりの捻くれものです。
衣遠兄さまは大蔵一家の中で血がつながっていないということで疎外感を覚えていました。
中々その心を開くのは容易ではなかったです。
衣遠兄さまのためにシャツを作ったり、純粋な遊星の心で書いたデザイン模写など、遊星が衣遠を思っていることを言葉だけでなく形として見せていき徐々に心を開いていたのが良かったです。
衣遠兄さまが心を開いた後は、もう好きになりましたね。
ただのツンデレにしか見えなくなりました(笑)
血のつながりのない兄弟が魂のつながりで信頼関係を築けて本当に良かった。

・大蔵家との和解

駿河さんに朝日がパリで優しく接してきたことが駿河さんの強張った心を優しく溶かしてくれました。
遊星とりそなは<<晩餐会>>で他の家族にもパリでのショーでここまでのパリでの成果・思いをぶつけることで家族間の不和を調和します。
あの大舞台であの衣装と二人の姿を見せつけられたら、もうね……。
今作でもやっぱり発表会はお気に入りのシーンになりました。
(あとアンソニーは最初嫌いだったけど、徐々に憎めないキャラになっていて良かったです。とくに、空回ってしまってアンソニーが駿河さんに謝るシーン)

・兄妹愛、近親相姦

「兄妹→恋人」関係にするのは中々難しいと思って今作は見てました。
前作でも「主従→恋人」関係になりはするのですが、やはり「近親相姦」というのがハードル高いですね……。
それでも、二人がお互いにずっと一緒にいたいという思いが兄妹から愛情に本当に徐々にですが変わっていって、関係の変化にも納得ができて良かったです。

・家族愛(愛情)

この作品のテーマは割と家族愛(愛情)が大きいなと思いました。
人への愛情をどのように深めていくかという過程が多く描かれていたように思います。
この愛情をもって常に聖人君主のように輝いていた朝日・遊星がいたからこそ、この物語を明るく照らせたのだと思います。

・おわりに

前作以上に今作では遊星くんには憧れ、惚れる場面が多かったです。
やっぱり主人公が魅力的なお話はいいなと思いました。




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