はじめまして

この記事に目をとめてくださってありがとうございます。
生殖心理カウンセラーの平山史朗と申します。

私はいわゆる不妊クリニックと呼ばれる生殖医療(不妊治療)専門施設で20年以上、不妊に悩む方々のお話を聴き、心理的な困りごとの解決に取り組んできました(今も勤務は続けています)。

そしてこのたび、不妊や生殖の問題に特化した心理カウンセリング施設を開設しました。東京リプロダクティブカウンセリングセンターと名付けました。仰々しい名前ですが、私一人が勤務する小さなカウンセリングルームです。ここから日本の生殖心理カウンセリング(この言葉についてはまた別の機会にお話ししたいと思います)を発展させていくつもりです。

私がこの世界に入った1990年代に比べると、マスコミが不妊の問題を取り上げたり、SNSで不妊当事者の方が声を上げやすくなったとはいえるでしょう。しかしながらあくまでそれらは個々の体験談(それ自体はとても有意義なものであることは間違いありません)でしかなく、苦しんでいるその人への有効な支援というものが行われているわけではないのが現状です。

これまでも私は不妊の方への心理支援を行ってきましたし、これからもこの新しいセンターできる限りお会いできる当事者の方の支援に尽力していきます。
しかしカウンセリングは多くの場合時間のかかる営みであり、担当できるクライエント(カウンセリングでは患者さんのことをこう呼びます)の数には限りがあり、全国で不妊に悩む方の本当にごくごく一部の方としか関われません。

だからこそ私はこれまで、心理職の方をはじめ、医療従事者、そして当事者(ピア)として不妊の方を支えようとする人材の育成にも力を入れてきました。全国で活躍する生殖心理カウンセラー、生殖医療相談士、認定ピア・カウンセラーの方々が日々不妊の方と向き合っておられることに私自身とても勇気づけられています。

これからはこれらの活動に加え、さまざまな情報発信をしていくことで、直接はお会いできないけれど悩み苦しんでいる不妊・生殖の問題を抱えている方のお役に立ちたいと思い、慣れないSNSを作ってみました。頻繁ではないかもしれませんが、時折このページに立ち寄っていただき、何かしらの生きるヒントとしていただければ幸甚です。

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