オレは「道端に落ちてる500円玉でありたい」そう思った
そこにあるべきものがあるべきところにあっても誰の心も動かさない。
だけどその意外性にふと心が躍る。
オレはそんな存在でありたかった。
ありふれた日常、ありふれた人々の中。
ここがオレの居場所だった。
不満はない、そう思い込んだ。
「ありふれていながら輝いていたい。」
身の程を知った自分の精一杯の強がり。
それが「強がり」ということさえオレは気づかないで。
人より少し輝いてる、それでいい、と。
こなすだけの日常を流されるまま何となく生きた。
オレは怖かっただけなのかもし