見出し画像

神様になった日 最終回前特集①~キャラクター~

どうも、レペゼン中野区です。

今週の土曜日、12/27とうとう最終回を迎える「神様になった日」。1クールは本当にあっという間です。

毎週考察、レビューをしていたので終わってしまうと寂しさもあります。
世間では大きく期待した人達が、つまらないとネット上に書き込み悪評がとびかってしまった本作。
ものづくりに片足突っ込んだ人からすると、つまらないで話題になるのもすごいことだと思います。
昨年までは年間200を超えるアニメが放送されており、話題にすら上がらないアニメがほとんどですので…。

私は毎週記事を書いたせいか、愛着すら覚えています。
視聴者がなぜつまらないと感じたか、その理由もそこそこ的確に言えるのでは・・・と謎の自信すら芽生えています。

なので今週は最終回を前に、私が最も気になった「キャラクター」についてまとめようと思います。
良くも悪くも普通じゃないキャラクターが多い本作。
それがノイズになり、ストーリーや設定がより頭に入らなくなったのではないかと考えております。
(ストーリーに関しては最終回後にまとめます)

①メインキャラの目的が不明瞭

主人公、陽太は本作で自主的な行動、彼の目的は何でしょうか?

・イザナミさんへ想いを伝える

だとすると、1話で終わっているのです。
実はそのあとは、目的が特にない主人公の日常を見せられているのが本作の致命的なミスです。
(おそらく11話でひなにゲームを与えるまで、主人公主導で行動をしていません)

ゲームの場合、選択肢によってプレイヤーが作品に入っていけたりしますが、アニメは基本的にカメラが三人称のためそれが不可能です。
よって巻き込まれ系主人公であっても、どこか下心をみせなければ、キャラクターとして成立しづらいのです。

「つまらない」という言葉が的を得ていて、
大事な要素が詰まってないです。スカスカなのです。

主人公がひなに振り回される日常をただ見せられます。
これも最大の違和感があります。

ひなが「30日で世界が終わる」と言っているにもかかわらず、
特にひながそのことに危機感を覚えていないのである。

このメインキャラの目的がわからないので、
視聴者は本作の何を見てよいかわからないのです。

設定を詰め込みすぎたせいか、
キャラクターがストーリに振り回される機械になってしまった。

映像媒体の難しいところは読み飛ばすことができないところです。
視聴者は主導的に物語を進められず、常に受け身なのです。

なのでキャラクターの行動に納得ができなければ
話がついていけなく、切ってしまいます。

そのうえで面白いストーリー、設定が成り立つと思います。

②ひなのデザイン

致命的なミスがこれだと思います。

何故修道着なのでしょうか?
変わった衣装でやってくるというコオロギ博士の言葉があったが、その必然性は何なのでしょうか?
11話みた段階でまだ答えが出ていません。

何故ロリなのでしょうか?
ロゴス症候群の影響…?本当はもっと年をとっている?
生まれつきだったらもっと幼い見た目になる…のでは?

正直、視聴者の目に留めるためのファンサービスにしか見えない。
それに後付け設定で其れっぽく仕立て上げたとか…。
かわいい…けどそれだけ。

そんなひなをなぜ主人公は好きになったのでしょうか?
もう、主人公はロリコンだったとしか思えない。

ひなを愛らしいキャラだと思えた視聴者はどれだけいるのでしょうか。気になりました。

③悪意のない悪役たち

この作品に出る敵サイドの人達は大きく3人でしょうか。

・鈴木央人

3話から登場する天才ハッカーっぽいキャラ。
手袋に何かが仕込まれていて、それを操作するとあらゆるネットワークをハッキングできる。(そのギミックについては全く説明されない)
頭いいらしい。
親が死に、CEOに面倒を見てもらっている。
主人公の通う高校に急に編入する。
役目を果たしカリフォルニアに帰る。
たこ焼き好き(なぜか猫化する)

大人に対して強い敵対心を持っていて、
ひなと似た境遇だが、ここが対照的である。
故に大人に認められようとして、ひなの秘密を解き明かしてしまう。
(神殺しというらしい)

本作をみてわかるように悪意はないのだ。
そこが切ないところである。

・ひなの父(生みの親)

8話のみ現れるひなの父。
医者。
ひなの病を何とかしようとするが、捨てる。

捨てた理由は、ロゴス症候群が必ず治らない病で、
治療してただ生き続ける姿を見続けるのがつらいから…だったような

おそらく新しい子供ができ、重荷になってしまったのだろう。

そうですか…。
としか思ことができなかった。

・司波 素子

10話から登場するラスボス。
おそらくシヴァという破壊神が由来だろう。

ひなが施設につれていかれてからの約4か月間面倒を見る。
(おそらく主人公よりちゃんと面倒見てます)
そしてその母性が、主人公の目的と対となる。

気づいた方もいるかもしれないが、
ここで初めて本作に本当の敵が現れるのだ。

11話は面白かった。

本来はこのように主人公の敵を明確にして
敵との葛藤を描くことで、人間性やドラマを展開させることがストーリーになるのだが、本作はそれが皆無であった。

私は3話でそれを察した。
これは普通の作品として楽しむのではない、
ファンタジーな世界の日常…なのだ。たぶん。

この3人に共通しているのが悪意がないということ。
誰かに認められたい。
誰かを守りたい。
誰かを支えたい。
そんな思いが主人公たちに苦難を与える。

それがもっと直接的(司波さんぐらい)であればライトユーザーに刺さった気もする。

④最後に

セオリーに収めるだけが作品じゃない。
決められた1クールアニメのルーティーンを作ることが大事じゃない。
ストーリーの法則を守ることが面白いことではない。
本作はそんなルールを無視した、自由な展開で作られた作品だと私は理解している。(であればもっとめちゃくちゃやってほしかった)

残るは最終回。
全ての下馬評を覆す作品になってくれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?