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ノベルゲームで違和感なくキャラを立たせたい人へ

おはようございます。
中野カカオです。
この名前、全く馴染めません。

今週末は簡単な予定を立てて過ごしてみたところ、結構作業がはかどった気がします。何も決めずに場当たり的に作業するよりは効果的です。

今回は割と実用的な記事を書こうとなんとなーく考えていました。
ふと自分のnoteを見返してみると、毒にも薬にもならない日記のような記事だと思ったからであります(苦笑)

表題の通り、
キャラを違和感なく立たせる方法をお伝えしたいと思います。

きっかけとしましては、フリーノベルゲームをプレイしていると
度々、背景とキャラ配置があっておらず、キャラが浮いたり、埋まったりする様に見えることが気になったからです。
背景などは借り物で作る場合があると思いますので、なかなか意識外であるかと思いますが、今回まとめたことを注意してもらえれば落ち着いた画面でプレイしてもらえること間違いありません。

それでは、どうぞ。

①キャラが埋まって見える

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こんな背景はあまりないと思いますが、極端な例として用意しました。
適当にキャラを配置してみます。

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サンプルの素材を作ってみました。………はい。
何百の作品を見てきた私からすると1秒ぐらいで
キャラがちっさい!!
っと突っ込まざるを得なくなってしまいます。(推定120~130cm)

違和感はあるけど直し方がわからない・・・
という方には朗報です。
この違和感を遠近法を利用して簡単にチェックすることができます。

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ここではアイレベルという書き方をしていますが、
いわゆるカメラの高さ、
ノベルゲームであれば主人公の目線の高さという認識で良いと思います。

背景の消失点から平行に引っ張るとアイレベルがわかります。
消失点の見つけ方は、室内であれば壁の端など、消失点から一直線に伸びているモチーフを選びましょう。
(ちらばった机などから消失点をとると難易度が高かったりします)
キャラを配置する上で、このアイレベルがとても重要になります。

それでは早速先ほどのキャラクターの違和感をチェックしてみましょう。
手前のキャラをぐぐぐっと小さくしていきます。

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教卓の前に立たせるとこのぐらいサイズになります。

アイレベルにキャラが重なっていない場合は、
この黄色のガイドのようにアイレベルまでの高さを補ってあげるとわかりやすいと思います。(脚も描いていない場合は一般的な人体の比率で脚の長さを想定して描きたすと良いです。)

制服を着ている中学生、高校生だとするとかなりちっさいですよね。

なぜこのようにできるのかというと、
アイレベルはどんなに遠くても高さが一定であるからです。
この原則は絵のレイアウトを考える上でもかなり重要です。

では150~160センチを想定して立たせるとどうなるでしょうか?

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おそらくこうなります。

もう少し高くてもよいかもですね。
(アイレベルに顎がかさなるぐらい・・・?)

正しくのせようとすると、キャラがちゃんと収まらない構図です。

やや広角ですし、
こういった背景はなるべく使わないほうが良いですね。

②実践的な画面で解説

さて、以上のことを踏まえて以下の画像を見てみましょう。

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一見、問題がないように見えます。
事実、このキャラが○○であれば問題ありません。
ですが、私は結構違和感があります。
(手前の机が邪魔なのは気にしないでください…汗)

では、先ほど同様にアイレベルを探してみましょう。

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バイオハザードみたいに赤い線が引けたと思います。
これは2点透視図法ですので少し難しいですが、壁のラインに沿って引くと見つけやすいです。

ちなみにですが、ノベルゲームのオーソドックスな背景は2点透視が多いです。印象的な画面だと1点透視、煽りや俯瞰が発生すると3点透視になります。3点透視はイベントCGとかでは用いられることは多い印象です。

アイレベルが画面の中央に通っていますね。
これはわかりやすいと思います。

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アイレベルがキャラクターの肩あたりにありますので、その高さをキープしつつ奥の扉の前に立たせてみます。

学校の扉の高さは180cm~190cmぐらいはあると思いますので、
おそらくこのキャラクターは160cm後半ぐらいの身長であることがなんとなーくわかります。さらに足がすこし地面から浮いてます。
ということは7頭身に近くあって、脚長で、かなりスタイルが良いキャラクターになります。

キャラの設定次第ですが、配置の仕方で見え方もかなり変わります。
意図してやっているのであれば問題ないですが、無意識に間違った捉え方をされてしまうと損をしてしまうので、気を付けましょう。

では個人的に好きなバランスでのせてみます。

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どうでしょうか?
推定160cm前後ぐらいの女の子をイメージしています。

誤魔かしのテクニックとしてキャラを大きく表示しています。
これによってプレイヤーとの距離も近まってドキドキ効果もあります。

さらに大きくすることの別のメリットとしてキャラの高さを悟られにくくする効果もあります。
というのも下半身が見えないと、どんなポーズをしてるかわからないですよね。膝をまげていると、高さも変わりますし。
(ポーズを考えるときには全身を想定して描くことは大事です!)

デメリットとしましては、キャラが近いので圧迫感があります。
コミュ障なキャラの場合、ここまで近いと馴れ馴れしいという印象を与えてしまう可能性もあります。
私が気にしすぎなせいかもしれませんが…。

昨今のゲームだとだいたいこれぐらいのサイズで表示されている気もするので、迷ったらウエストアップで問題はないと思います。
ですが、何か違和感を感じた際はこのアイレベルを気にしてもらえると、すっきりとキャラクターを背景に乗せられると思います。

③まとめ

結構独学なところもありますので、わかりづらいところもあるかと思いますが、皆さんのためになったら光栄であります。

〇遠近法がわからない
〇アイレベルについて詳しく
〇ここ、間違ってるぞ!

ということがあれば、コメントやTwitterのDM送ってもらって構いません。

よりよいゲームが作れるよう頑張りましょう!


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