カタルシス

三省堂 新明解国語辞典によると

①劇、特に悲劇を見る事によって、日頃かかえている
　ストレスを解消し、サッパリした感じになる事。

②自己の直面する苦悩などを表出す事によって
　コンプレックスやジレンマを解消する事。

と標記されています。

昔からある事だとは思うのですが
①②の言葉のままだと大雑把すぎて、
分かる人には語弊なく正しく理解できるのだけれど
昨今において、良からぬ方向へ解釈をしてしまう人が
往々にして出てくるので少し補足を付け加えると　
①の場合
映画などでホラーものや、涙なくしては語れない様な
ストーリーものを見たり、テーマパークなどで絶叫マシーンに乗って、思いっきり叫ぶ事によってスッキリしたり爽快な感覚になるのはOKだけれど、
絶対言い返して来ないだろう、もしくは、やり返して来ないだろう相手を選んでは、日頃の鬱憤の腹いせにする様な事は、やってはいけない事です。
立場を変われば自分だって嫌なはず。
②の場合だとしても
突如として逆上しだしたり、八つ当たりされたら
誰しも嫌なはずで、少しお時間いただけますか？や聞いてほしい事があるんですが。等、ある程度の前置きは必要。

でも私の場合、
ブチギレてしまうと絶縁してしまう癖があるので
ブチギレしない様に自分を抑え込んでいるので
腹立たしさを感じると、その場を立ち去るか、それが出来ない状況の場合には、半径1メートル以内に近寄らないか無言になる。
寄るな！触るな！近づくな！と声にしてしまうと
相手の自尊心の侵害になってしまつので、
自ら、寄らない。触らない。近づかない。と言う素ぶりになる。
基本的に悪口は言うけれど、言う時には本人を目の前にして言う事にしている。
それでも感じる理不尽な出来事や、思い出したくも無い事があったりするのだけれど、
外では弱音や鳴きごとを言わない様にすると自分への約束にしているのだけれど、
簡単に言ってしまうと、私にとって②のカタルシスは
ストレス以外の何ものでない。
もう思い出したくもない事だし、それ以上関係性を深めたい訳でもないのに、やたらと腹を割って話せば
分かり合えるよとばかりに根掘り葉掘り聞いてくる人がいるのだけれど、迷惑極まりない。
その上、自分の手の内は全く見せない挙句に、割りたくもない腹を割らされて、こっちは気分を害しまくっているのに、最後には「これでまた仲良く会えるね。」なんぞの言葉が出て来た日は、腑が煮え繰り返りそうになる。

でも私と対極にある人は、
良くも悪くも喋りたいだけ喋るとスッキリしてしまう様なのです。

人は面白いもので自ら相談を受けておいて
自分の想定内を超えてしまった為に抱えきれなくなってしまった事柄に、その話は無かった事にとシャッターを下ろすか、また別の誰か話しをし出す。
場合によっては、まだコチラが全部、話し終わっていないのに、ああしたら？こうしたら？それは違うでしょ。と何とかの鉄砲も数撃てば当たるとばかりに
御託が並べられる。
いま貴方が言った事、全部やってみた上で手立てがないから困ってるの？少し黙ってて！と言いたくなる時がある。でもそういう人に限ってムキになって更に
喋り続けてきたりするのが厄介だから、穏便に済ませる事にしている。ストレス。

私の場合、何故か職場で仲良くなった人がいると、必ず同じ職場の人に引き裂かれる。
それが上司の場合もあれば、後輩や同僚の場合もある。
以前、働かせて頂いた所では、私が退職する事によって、その人の暴走はおさまった。
私の場合、プライベートまで職場の人と会いたいと思う事が多いのだけれど、30人位1人居るか居ないかの
割合でプライベートでも付き合える人がいたりする。
でも職場が変わってしまうと疎遠になる事の方が多い。

本人の努力も多分にあったのだけれど、
最初は仕事をなかなか覚えられなかった後輩がいた。
他の人がいくら教えてもできる様にならず、本人の居ない所では、自分が教えていたにも関わらず管轄長自身がアイツは使えないと言い出し、他のスタッフさん達からも使えないヤツ扱いされてしまった後輩がいた。とにかく理想論と現状論とで話が噛み合ってい状態だった。自分達では手に負えいと感じてしまった管轄長は、回り回って私の所に面倒を見て欲しいと言って来た。
随分な話しだなぁと思いながらも、その後輩の指導をする事にらなった。
少し時間はかかったものの、
自分の意識上にあるなかで何処が理解できないのかを本人から確認し、自分でも理解しきれていない意識上に上がっていない所を私の方から確認をする事で、
随分とできる様になった。
すると管轄長は今まで目の上のタンコブの様な扱いをしていたのに、あんなに嫌がっていたのに、出来る様になった途端に、自分の手元で使い勝手のいい様に権限を使ってシフトに変更を始めた。
挙句の果てに、あんなに嫌だったのに、今一番可愛くてたまらない！と言い出すから呆れてしまった。
別に私は後輩を独り占めするつもりは全くなく、
それよりも後輩が自ら、手薄になっている所があるので手伝いに行っていますと言う姿を、快く見送れる事がなかった事が悲しかった。

自分では分からない、他の人から見える何が私にはあるのかもしれないけれど。
対外的にはそうではない様になっていたけれど、事実上、私が他の人と交友関係を結ぶ事にたいして禁止状態にあった前夫との関係性も合間って、
どうせ引き離なされるなら、最初から距離をとっておいた方が得策だと言う所に行き着いた。

最近、下の子は文句もありながらも、他界した私の母との思い出が多いのか、言動が母に似て来た。
私として、頭の痛い限りなのだけれど、本人はそれを快く思わない場合があるので本人には言えないけれど、私には頭が痛いタネである。
上の子は素ぶりが他界した私の父に面影を感じる時がある。

ずっと考えいる事といえば、
今の旦那様と再婚をするに当たって出たしが悪過ぎた為に蟠りがひどいままである。
無理に何とかしようとすると、帰って逆効果になるから何とかしようとは思わない。
今住んでいる持ち家は2人の子供達名義で固定資産税とメインの生活費をコチラが出す事で住まわせ貰っている事で、かろうじて子供達の精神衛生の状態が保たれていると言った所。
快く思わない相手と一つ屋根の下に暮らす事ほど苦痛はないだろうな。と思う。
実の父親との間でのトラウマを抱えつつだから
尚更だろうと思う。
でも既に、20代も半ばを過ぎ30代を迎えようとしている社会人になったのだから、姉妹で協力しあえば暮らしていけない事もないはずの事くらいは何とかなるはずで、飼っているワンコさんの寿命を見届けたら
今の旦那様と別の所へ引っ越し方が賢明なのかな。と思っていたりする。でもその為には、敷金礼金をプールしていかなくてはならない。

体力的な疲労だけならば寝れば治るけれど、
精神的疲労は寝るだけでは治る事はないからなぁ。