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拝啓

いかがお過ごしですか。
貴方様のご活躍は風の便りで少しばかり耳にしております。

私の中の根底にある、自分の意思で人間に生まれたわけではなく、気がついたら人間で、性別は女だったと言う感覚は何も変わっておらず相変わらずです。

それに付随するかのように、日々の練習や良い意味での努力の結果として自分で勝ち取った訳でもない
妹から見たら姉と言う立場や、親から見たら娘と言う立場に翻弄されて来た様に思います。

でもそれは、家の中だけで通用する立ち位置でしかなく一歩、家の外に出てしまえば、姉として娘として振る舞ってしまっている事の方に無理があった様にも思っています。
でも最近は両親が他界した為、私の中から娘と言う立場の役目を完全に終える事ができました。
もう、私の中には娘と言う立場は存在しません。
それ以来、妹とも疎遠です。

妹はどう思っているのかは分かりませんが、両親を媒介しなければ、特に母を通してでなければ姉妹と言う関係性はなく、ほとんど妹との接点がないまま大人になりお互いに、それぞれの家庭を築いた道を歩いています。
何があっても妹を庇い続けるという母の中での暗黙の決意を感じながら。
母は自分が亡き後の権限を全て妹に任せる事を私と今の旦那様に宣言して旅だったのですから本人としても
本望だった事でしょう。
それと同時に姉妹と言う関係性も無くなった私は思っています。

これから先の事は分かりませんが、
今のところ私は社会復帰するつもりが全くない事を承知の上で、貴方様が便りを下さったと思っています。

さて、お便りの中にあった
本人は全く能天気で、他者にスランプを感じさせる人についての件ですが、貴方様からのお話のみで、その現場に居合わせた訳ではないので、厳密な詳細までは、判断いたしかねますが、私の中で思い当たる幾つかの要因を書き留めおきたいと思います。

一番、大きな要因としては、本人が仕事の主旨を取り違えていると言う点が挙げられると思います。
具体的に説明すると…
本来、代表取締役とは自分で会社を立ち上げ、最終的決定権を持っている事が殆どです。
なので、従業員さんと言う立場にあるならば、社内のシステムに関わる事であるならば、直属の上司や取締役に許可を経てからでなくては、勝手システムを変更してはいけないはずなのです。
ですが、他者にスランプを感じさてしまう人は、本来なら従業員として覚えなくてはならない作業や、やらなくてはならない業務があるはずなのだけれど、それよりも代表取締役の立ち振る舞いや言動を、そのまま真似して受け売りする事が自分のやるべき業務だと思い込んでいる節が見られるのです。
取締役は状況や状態を見て判断した上で、変更を決定したりしているのですが、まだその判断材料を持っていない従業員さんの中には、自分が好きな様に決定変更して、お客様や来客に愛想をふりまいて、自分がやりたい作業だけを思いついた様にやって、自分が気に入らないやり方をしている従業員には叱責する事が日々の業務だとしてしまうのです。
なので、代表取締役が自ら掃除をしてる姿を見れば、自分も掃除をし(見た場所限定だったりする。)
取締役が、自らお客様を接待している姿を見れば、自分もお客様を接待する事が日常の業務と思っているのです。なので、それ以外の業務を言いつけると、自分がやるべき仕事ではないと判断してしまったりするのです。
取締役の所作や言動、お客様や従業員に対する立ち振る舞いを真似していく事こそが自分に与えられた業務なのです。

その中でも大きな懸念材料になってくる部分としては、翻弄が挙げられると思います。
今の時代、ググれば誰にでも分かる事なのですが、
新明解国語辞典によりますと、
翻弄とは強い立場にある人が弱い立場の人を手玉にとってからかう事と記されています。
何を持って強い立場とするのか弱い立場とするのかの争点もありますが…
思わせぶりな態度とは違う事も確かです。
なので他者にスランプを感じさせてしまう人は、上司や取締役の姿が全てなので、上司が思わせぶりな態度をすれば、部下や後輩、強いてはお客様にまで、思わせぶりな態度を取る事を厭わないのです。

以前、ある物販店での出来事。
ご年配のお客様がご来店され、商品をオーダーした所、そのお客様を担当して女性スタッフさんは、見た目は別嬪さんで笑顔もとても素敵だったのですが、お客様に対して、まるで部下に取る様な上から目線の言動で「この商品をお選びになるんですか?」と言ってしまった為に、ご年配のお客様を「何様のつもりだ‼︎」と激怒させてしまったのです。
そのスタッフは、自分の直属の上司や取締役の振る舞い方を見本にして、お客様に振る舞う事が正しいと判断して振る舞ったのですが、部下や後輩に対しての振る舞い方としてならまだしも、まだ入社したばかりで基本業務を覚えて初めている段階の一番したの後輩という立場にあって、お客様に対してその振る舞い方が正しいかどうかまでは判断できていなかったのです。
悲し事に年齢性別問わず、何処の業界にでも見受けられる事です。

例えば、取締役は自分の会社では代表取締役なのだけれど、社外に一歩、外に出れば取締役ではないはずなのに、他のお店に行ってまで自分の会社と同じ様に取締役として振る舞ってしまい、他の店舗のスタッフさんを辟易させてしまう姿も目の当たりにする事も多いのではないでしょうか。

例えば仮に、
代表取締役に何の判断材料も判断基準もなく、部下や後輩、スタッフさんに、困惑(自分では手伝う事も出来ない様な面倒事や、やっかい事ばかりを持ち込んでくる事)させる事が日常だとすると、自分も他者へそうする事を業務としてしまうスタッフがいてしまうのです。

個人事業主様の方の場合だと、
メニューは提示されているけれど、
だったらメニューなんか置くなよ!と言いたくなるほど、お客様が選んだメニューを、ことごとく選ばない方がいい理由を並べたてて、自分が作りたいメニューしか選ばせないと言う場合もあります。
それを面白がれるお客様以外は客離れが進みリピーターとして残ならい状況にあると思われます。

それももう1点として、
平均値での話をすると理解できても、中央値になってしまうと、サッパリ理解ができなくなってしまう場合があります。
平均値でも、何千何万人と集めたデータの中での集合的平均値なのが、個人を毎日計測して、その人ならではの平均値なのかでは話しは変わって来てしまいます。
そして、中央値と言うのは平均値を分布図に表したものです。
その分布図を元に、カテゴリー別に指導要項が変わって来る事をふまえられる事が指導する側に求められている事と思われますが、それを全く加味しないしないままの場合が現代の陥ってしまっておる状況ではないでしょうか。

もう少し身近な例をあげるとするならば、
例えば、全くピアノが弾けない、もしくは弾いた事もない人に、ピアノは習いに行かないし、親という立場からしても習いには行かせないと思うのですが。
今現在は、全くピアノが弾けない人、もしくは弾いた事がない人が、言葉ばかりを駆使して教え子にピアノが弾けるように習わせている状態なのではないかというのが昨今の様に見受けられるのです。

それでは、上達する事も成長する事も、発展すらも
望めない世の中だと思うのは私だけでしょうか。

以上が、私からの見解でございます。

余談ではありますが、
今、ダウンタウンさん松本人志さんの話題がワイドショーで持ち上げられていますが、ここに通ずるものとして私はなりの見解を言葉にするとするならば、
どちらかを擁護するつもりはない事を踏まえさせて頂いた上で、ダウンタウンさんは、私の記憶違いでなければ、NSC(吉本総合芸能学院)さんの第1期生だった様に思います。それまでお笑い芸人さんといえば、誰かのお弟子さんとして長い下積みを経験したのちに、雛壇にやっと上がらせて頂ける様になるのが主流だったのですが、師匠といわれる片が無い状態で学校を卒業した後にお笑いの世界を盛り立てて来た方と言えると思います。それまでお弟子さん入りする事すら狭き門も、学校と言う形でお笑い芸人さへの間口を一気に広げたのがNSC(吉本総合芸能学院)さんの開校だったのではないでしょうか。もちろん、開校したからには生徒さんたちが集まらななくては始まりません。
芸能さんとりいう傍ら、NSCでの生徒さんを募集する宣伝として、一役かっていたのもダウンタウンさんだと思います。師匠がいないと言う事は、何かあっても叱って下さる方がいないと言う事。
取り違えて欲しくないのは、「叱る」と言う行為は相手都合で理性的に、「怒る」と言う事は自分都合で感情的と定義されています。
叱って下さる師匠が存在しないと言う事は、良くも悪くもファンの方を始めとするお客様からの反響からでしか自分達を存続させる手段がないと言う事になります。
それまでのお笑い芸人さんは、常に師匠とう恩師に恥をかかせてしまう様な芸風であってはならない事に注力した事によって、羽目を外し過ぎなくて済んだ事の1つの要因だと思います。
お笑い芸人さんへ道への間口を広げる事に一役をになったダウンタウンさんだと思うのですが、お師匠さんがいらっしゃらないと言う点にらおいて叱って下さる存在がいなかった事が裏目にでのが今回の騒動の争点だった様に個人には感じています。

物事にはメリットとデメリットが常に共存しているという事を知らしめられている様に思います。

長いくなりましたが、
以上が私の見解とお見立てになります。

乱筆にて…          
                    かしこ。




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