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【感想】デリシャスパーティ♡プリキュア第23話 -3年越しにドーナツを介して人間関係を考えるお話-

現在、TOKYO MXでデリシャスパーティ♡プリキュア(通称:デパプリ)の再放送が絶賛放送中です。私はニチアサ放送時もしっかりリアタイしていたのですが、当時は誰かに感想を共有する機会もなかったので、せっかくnoteを始めたならデパプリのことも書いてしまおう、と思った限りです。


1.自己紹介

はじめまして、オレオです。
一応ハトプリ〜ハピチャの途中までくらいが世代。だけどここ数年のシリーズ+一部プリキュアシリーズは視聴済み。

2.本編感想

リアタイ時、個人的にスタプリ23話を思い浮かべながら「やっぱりプリキュアのドーナツ回は最高よ…!」と思いながら試聴していたわけですが、今回はスタプリ23話とデパプリ23話(どちらも23話だったのは運命だと思う)を比較しながらいっぱい考えます。

今回のデパプリの主人公的ポジションだったここねちゃんは「ひとりもいいけどみんなと食べるのもいい」という結論を、家族との食事を通して見出しました。スタプリ23話のユニちゃんは、他者を信頼することは難しいけれど1歩みんなに歩み寄ってみようという意思表示をしました。両者で共通しているのは「ひとり」以外の選択をしてみようという行動だと思います。

スタプリ完結後だから言えますが、ユニちゃんは学校に通わず、プリキュアメンバー以外と深く交流をすることはありませんでした。基本的に単独で行動して戦闘に入るとひょっこり現れる、という回もそれなりにあったし、自分の利益にならないと判断した際にはプリキュアメンバーであっても切り捨てる(というと言い方は悪いけど)こともあった彼女ですが、ずっと孤高を好んで最終回を迎えたわけではありません。ただひとりでいるだけだったら、故郷を滅ぼして星の住人を石化したアイワーンを許さなかっただろうし、指輪を取り返したときにピンチだったメリーアンを助けることもなかったと思います。でも、彼女の根本に「ひとり」という考え方があるのは変わっていないと思います。けれど、「ひとり」から「みんな」という世界を知ろうと1歩踏み出した23話があるからこそ、ユニちゃんはトゥインクルイマジネーションを覚醒し、アイワーンとも和解できたのではないでしょうか。23話、プリキュアメンバーたちと繋ぎ合わせたドーナツの形は歪だったものの、「みんな」と繋がる勇気は彼女の価値観を変えるきっかけになっていたと私は思います。

デパプリでは何度かここねちゃんが「みんな」と仲良くしようと奮闘する場面が描かれました。6話では体育倉庫に閉じ込められたクラスメイトを助けたり、15話ではピクニックでみんなとお話ししようとしたり、同じく人間関係の構築が苦手なユニちゃんと比較すると、ここねちゃんは「みんな」に積極的に歩み寄ろうとしています。しかしその反面、15話では「ひとり」の良さを再確認しました。けれど、これは孤高の「芙羽さま」に戻ったわけではないと思います。「みんな」も「ひとり」もいいのだと、今回の彼女はそう言いました。ここねちゃんは両方を受け入れるようになっています。ボールドーナツはひとつひとつが小さくて、見方によってはポンデリングを分解したような形にも見えると思います。スタードーナツのような、おおきなまんまるの形をつくらなくてもいい。ひとつひとつが小さくも独立しているボールドーナツは「ひとり」の暗示になっていると思います。

スタプリの23話は、ユニちゃんが「ひとり」ではないということを仲間たちの言動によって強調した回でした。ですが、多様性を重んじるスタプリにとって、その考え方は寛容のパラドックスにあたるという見方もできます。「ひとり」を好むユニちゃんの考え方も多様性なんだから受け入れるべきだった、ということです。しかし、デパプリ23話では「ひとり」も「みんな」も、どちらも良いという発想を示しました。3年の時を経て、ドーナツという同じ食物を介し、人間関係について異なった答えを見出す…プリキュアって素晴らしいシリーズだなぁと思いました。

3.最後に

今回はデパプリの中でも個人的に好きなお話の1つ、23話で感想を書き起こしてみました。
1年前のリアタイ時に書いていたメモをもとに書いたので、おかしな点があったらごめんなさい。
また気になるお話があったら感想書きたいと思います。

あ、キュアスパイシー役の清水理沙さんがキャラソンの弾き語りしていて、すごくいいのでこちらも是非聴いてください(布教)。

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