ミステリ読書歴 2017年9月

翼ある闇 麻耶雄嵩
キングを探せ 法月綸太郎
ジェシカが駆け抜けた七年間について 歌野晶午
神様ゲーム 麻耶雄嵩
ダレカガナカニイル… 井上夢人
体育館の殺人 青崎有吾
タイムリープあしたはきのう 高畑京一郎
バービーはなぜ殺される ジョン ヴァーリイ
午前零時のサンドリヨン 相沢沙呼

「翼ある闇」読書中は「今まで読んだ大手出版の本の中でいちばん文章が下手かも」と思いながら頑張って読んでいたが、終盤の真相はかなり笑っ、そう、かなり良かった。「麻耶雄嵩いける人だ自分は」と思った。推理しながら読んで、一部真相(というか作者の用意した答え)を当てた人いるのだろうか。

「キングを探せ」最後の章の1ページ目(正確には最後の章のマイナス1ページ目)に真相がほぼ書いてあるため、相関図とかを書いて推理しながら読んでいたものの明確に答えを絞る前に答えを知ってしまった感じ。これから読む人は、「J」の章を読み終わったらページをめくらずに自分で答えを出すことをおすすめします!そう難しくはないはずです。

「ジェシカが駆け抜けた七年間について」は「葉桜」の次か次の次くらいに世に出された歌野晶午作品。文章の簡素さと内容がマッチしており、ネタは弱めだが読んでよかった思い出。

「神様ゲーム」ネットを見ると、犯人は結局誰だったのかの意見が割れている。「読む人の解釈によって犯人が変わることが作者によって意図されたのか?」だが、自分はこれには反対で、作者によって犯人は明確に一人に意図されていると思う。とかいって作者インタビューで逆のことを言っているかもだけど。

「ダレカガナカニイル」は面白く、オチを推理しながら読んだ。外した。

「体育館の殺人」これは文庫版をkindleで読んだのだが、「読者への挑戦」が挟まっていたので頑張って推理した。ネット上にも推理過程をアップしている、俺の勇姿を見てくれ(要約すると、トリックは当てたが犯人は外し、作者がもうひとひねり加えた仕掛けもカンパできなかった )

「タイムリープあしたはきのう」面白かった。

「バービーはなぜ殺される」表題作しか読んでいない、コンセプトは面白いが料理の仕方はちょっと不服。

「午前零時のサンドリヨン」日常の謎。短編集形式なので急いで読む必要はないかと思い、2話まで読んで置いておいたらkindle unlimited無料期間が終了してしまった。というわけで最後まで読んでいない。

さて、やっと次が「夏と冬の奏鳴曲」なので書くのが楽しみだ

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