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鳥栖の「ビースト」 林大地の大学時代


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ルーキーイヤーの2020年に9ゴールを記録し鳥栖の象徴的存在になりつつある林大地が、先日の東京五輪に挑むU-24代表候補に選出された。

そして、見事、アルゼンチン相手にゴールを決めた。

瀬古歩夢のフィードから見事に駆け引きを制し抜け出し沈めたあの形は、非常に彼らしいと思ったものだ。

その後に見せたパフォーマンスも含めて。

このゴールは大学時代に自分が感じた“林大地の可能性”を見事に体現してるなと思ったのだが、背景を簡単に振り返ってみようと思う。

相手に衝撃を与えた「圧倒的」な力


「大阪体育大学と試合したときに林大地選手を見て、圧倒的で。収める部分や仕掛けるところですね。これは自分の参考になっているので、意識してやっています。」

これは関西学院大学3年の木村勇大の言葉だ。186cmの長身ながら足元で収める技術に長けており、前への推進力もある。体を張ったプレーも得意だ。前線での柔軟さと力強さの両軸があるのが彼の魅力なのだが、力強さという点で木村に影響を与えたのが同リーグのライバルチームにいた、同ポジションの林大地だったわけだ。

近年の関西学生リーグの中でも、林のような選手はいなかった。関西学院大学が4冠を達成したときの呉屋大翔も確かに凄かったが(4年間の得点数を見ればそれは明らか)、少々荒くても「絶対に自分がゴールを奪ってやる」という気迫を感じるのは林だった。

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