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飛行機が怖い

仕事と趣味に遠距離の移動が付き物なのだが、縁があって福岡はじめ九州に行く頻度が多い。九州は好きなエリアなので嬉しい一方、問題が一つある。

それは「空路」である。自分は飛行機がめちゃくちゃ苦手だ。

7歳まで海外に住んでいて毎年日本に帰ってきていたため、飛行機に乗ることは日常的だった。それに、空港はテンションが上がるので好きである。20歳のときに初めて海外へ行った際も、飛行にびびった記憶はない。「長くて面倒くさいな」という思いと、言葉の通じない国へ1人で行くことについての期待混じりの不安のほうが大きかった。

が、ちょうど7年前に事故に遭ってから考えと感覚が変わった。事故については詳述しないが、端的にいうと死んでもおかしくないものだった。傷一つなく生き残ったのはある意味奇跡的と言っても良い。この経験をしてから、種類問わず乗り物が怖くなったのである。

友人の車やバスで高速に乗るときは心拍数が上がった。高速バスでもほぼ寝ることができなかった。かろうじて電車は大丈夫だったが、後列の車両に乗るように心がけていた気がする。ナーバスになっていた。

そして、飛行機である。

”事故ったけど助かった"自分の経験からふと考えてみた結果「飛行機で仮に事故が起きたらほぼ確実に死ぬな」と思ったのだ。また、空中で何かトラブルが発生してから自分が死ぬことを覚悟し、実際に事切れるまで少なくとも10分以上はあるだろう。「自分が死ぬ」とわかってから過ごす10分間ってとんでもなく恐ろしくないか?と。

自分が前述の事故にあったときは「あ、死ぬかも」と思った次の瞬間に車がクラッシュした。ただ、シートベルトが意外と体を守ってくれて結果として自分は助かった。ここまでほんの数秒である。思い返してみると、意外と恐怖感はなかった。ダメなときは「あ、死ぬかも」と思った次の瞬間に死んでいるのだな、と思ったものだ。

ただ、飛行機の場合は「死ぬかも」ではなく「死ぬ」とわかってから実際にそうなる時間が長い。これがとんでもなく怖い。

月に2回は乗っているが、本当に慣れない。

そんなことを言いながらも、週末はまた福岡に行き、8月は鹿児島と北海道へ行く。陸路でいけなくもないがタイムロスを考えると…背に腹は代えられない。あと、安い。

ちなみに、同様の理由でヘリも怖い。乗ったことはないが。あれをわざわざ選んで乗る人の神経が理解できない。



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