フルーツオブザルームの年代別洋服タグの見分け方
ブランドの歴史
「FRUIT OF THE LOOM」はナイト兄弟によって、1851年にアメリカのロードアイランド州に設立されたブランドです。
創設から150年以上、今やアメリカの国民的アパレルメーカーとなりました。
社名の由来は「FRUIT」が「実を結ぶ」、「LOOM」が「 はた織機」という意味があり、「はた織機で成功する」ことを夢見た二人の想いが込められています。
今回は、年代ごとのタグの違いについてのポイントをお伝えしていきます。
60年代
60年代頃のタグは、青枠で囲まれたデザインが最大の特徴。
「FRUIT OF THE LOOM」の文字が青色であること、タグの上部にあるのもポイントです。
フルーツのイラストは古ければ古いほど描写がリアルに描かれています。
描かれているりんごの大きさも現在よりずっと大きいものです。
70年代
70年代から、タグから青枠がなくなります。
「FRUIT OF THE LOOM」の文字は黒色で、タグの下部に移動しています。
ブランド文字が、丸みを帯びた字体であるのも特徴です。
フルーツのイラストは、70年代までは絵画のようにリアルに描かれています。
80年代
80年代のタグは、「FRUIT OF THE LOOM」の文字が洗練さを感じさせるオシャレな字体になっています。
フルーツのイラストが、絵画テイストからアニメイラストのようなポップなテイストに変わっています。
他にも、中央にはフルーツが描かれ、下部にある赤い線の内側に小さく『MADE IN U.S.A.』の文字があるタグも、この頃作られたタグの特徴です。
90年代
90年代に入ると、タグのデザインも種類が増えてきます。
90年代半ばから「MADE IN U.S.A.」と書かれたタグが徐々に少なくなります。
それまではアメリカ製が主流だったのですが、この頃から国外製造を始めたためです。
実際に、ASSENBLED IN MEXICO OF USA FABRIC(アメリカの素材を使ってメキシコで縫製)、カナダ製などが、タグに記載されています。
生産国が「U.S.A.」なら90年代前半、「他国」なら90年代後半の製品と見てほぼ間違いないでしょう。
現行はアメリカ以外の他国製造が主流であるため、USA製は少なく貴重になっています。
また、90年代後半からは2枚重なったタグ、通称「2枚タグ」が主流となります。
1枚目にはフルーツのイラストデザイン、2枚目には素材や品質表示がプリントされています。
タグに国旗のようなデザインや、文字を円形にしたデザインがあるなど、オシャレなタグデザインも増えたのも90年代からです。
おわりに
「FRUIT OF THE LOOM」は、普段手軽に着やすいことや、流行り廃りのないデザインで愛され続けるブランドです。
耐久性の強いロングセラーアイテムが多いので、タグの見極めポイントを押さえて、古着屋で探してみるのがおすすめです!