咳をしてもひとり
3月。
前回の日記の浮かれっぷりがすごい。
誕生日を目前に散財して実に楽しげですね。
このあと自分の身に何が起こるかも知らずに…。
いや〜、罹るもんですね。
何がとは言わんが、あれに。罹るときは罹る。はい。
まさか自分が…とは言うまいと思ってたけど、言っちゃうわこれは。
マスク、手洗い、消毒が習慣化されたとはいえ、仕事があれば電車にも乗るし食事の出ない現場では店で食うからには、どっかで貰ってきてしまうのは避けられないものだなあ。
「喉が痛かったらもう感染してると思え」というようなツイートを一時期よく見かけていたにも関わらず、病院に行くまで本気で喉風邪だと思っていた。
直前に寝落ちしてエアコンの風直撃で喉ガビガビになったらそれが原因の喉風邪だと思うじゃん。
朝のどがイガイガするなーと思いながら風邪薬を飲んでのどぬーるスプレー持参で出勤し、仕事終わりも不穏な気配を感じながらドラッグストアで風邪薬とポカリを買って帰った。
このときレジの店員さんが「おだいじに」と声をかけてくれたのが嬉しかった。
もちろん、以前ならふつうの喉風邪で済んだかもしれないし、乾燥で弱ったところにちょうどウイルスがやってきて抵抗できなかったのかもしれない。
などといろいろ考えてみても、喉痛からの発熱39度超え、抗原検査一発アウトの陽性という事実に変わりはなく。
幸い、熱は1日寝たらほとんど微熱になり、それ以降はぶり返すことなく済んだので体は楽だった。
やはり厄介なのが喉だ。
数年前、夏風邪を拗らせて喉の奥に口内炎が大量発生したことがある。あれも相当辛かったのだが、今回はそれを遥かに凌ぐ凄さだった。
唾を飲むのも覚悟がいる、くらいは想像がつく。それを覚悟を決めて飲み込んだとて、痛みのせいで動きが鈍ってろくに飲み込めていないのだ。
喉の筋肉が動くだけで痛いし、何かを液体がふれるとパックリ切り傷を水で洗うような痛みが走る。
一番ひどいときは寝ているだけで舌が痺れたようになり、寝返りなどで力を入れると首まで痛んだ。
意外にも食べ物は割と何を食べても平気で(飲み込む動作は痛い)、熱いお出汁や味噌汁は喉に沁みず満足感もあってよかった。
逆に冷たい飲み物が全然ダメで、特に水とポカリスエットが沁みやすく、乳製品はマシだった。
塩分のある汁物ばかり摂っていると当然のどが渇くので、冷たい炭酸水をぐびぐび飲みたいと心から思った。
熱が長引くと思って買った1.5Lのポカリ3本が恨めしい。ポカリが痛いのが本当に裏切られた気分で、ただの水、お前もか…とこの世の水分を呪いそうになったものだ。
水が痛いということはうがいすら痛いということだ。
何をしても激痛の喉に、容赦なく痰が絡み唾液もジャブジャブ湧き出てくる。
夜も何度か起きて洗面台へ向かうのだが、口の中のものを吐き出すだけで喉は結構動く。奥の方に居座った痰を出すためには、ズタズタになった(イメージ)部分に真水を流し込み、さらに押し出す動きで痛みの上塗りをする必要がある。
意を決して半泣きでうがいをしたら血まじりの痰の塊が出たりしたけど、がんばっても洗い流せないときもあった。さすがに心が折れそうだ。
最初に病院で解熱鎮痛剤と咳止めを処方されたが、どちらもほとんど飲まなかった。咳はまず出なかったし、解熱鎮痛剤では喉の痛みに太刀打ちできず、追加で痛み止めを出してもらった。
電話で症状を伝えたところ、本人の代わりに薬を取りに来れる人はいるかと聞かれ、会社の人に頼むにしても今すぐは無理だな…と思っていたら「じゃあ薬局の人に家まで届けてもらいますね」と言ってくれてすごく助かった。
薬局の方も事前に電話で症状を確認してから届けに来てくれて、集合ポストに薬を入れておく話だったが、部屋の前まで持ってきてくれた。
そこから数日は痛み止め必須、首に湿布を貼って過ごし、早朝痛み止めが切れた頃に飛び起きてキレる生活をした。
やはり寝ると乾燥するのか、起きたときには痛みゲージがすでに80ぐらいまで上がっているのでめちゃくちゃ痛く感じる。あとなんか理不尽では?という気持ちによりプラス10ぐらい上がる。
これほんとに予定通りの隔離期間で終わるのか?症状軽減してから72時間ってどのレベルから数えるんだ??と不安に駆られながらもひたすら寝て過ごすこと数日。
突然、痛みゲージが30ぐらいまで下がる。
えっ昼間会社に「まだお水のめないよう」みたいな報告したとこなのに。ほんとに?怪訝に思いつつすぐ近くの自販機で麦茶などを買って飲んでみると、ちょっと沁みるけど飲めるようになってる。マジか。
翌日もどんどん痛みが引いていき、気づけば鎮痛剤なしで1日を終え、最終的には炭酸が飲めるまでに回復した。
やっぱデータに基づいて決められた日数にはそれなりに意味があるんだな。
喉が回復した瞬間、マクドの厚切りスパイシーベーコンてりたまとマックフィズのピンクグレープフルーツ味もばっちりキメました。ぜんぶ味が濃かった。
割と早い段階で辛辛魚も食べてみたけどコンディションのせいかあまり楽しめなかった。
味覚嗅覚に影響が出なくて本当によかった。
療養中はいつもより塩分を感じやすく、何を食べても味濃いなと思ったぐらい。
今は全然平気です。
一人暮らし、近所には会社の人だけ、親族は県外という状況だったけど、発熱対応してる病院が徒歩圏内にあったこと、ネットスーパーやウーバーイーツが使えたこと、会社の人が協力的だったこと、あとは熱がすぐ引いたこともあって、自宅療養でもわりと問題なく隔離期間を終えることができたと思う。
病院も初診だったのに、痛み止めを懇願してからは毎日のように電話で様子を聞いてくれた。電話のときだけちょっと元気そうな声が出るのは何故なのか。(声も出てるね?いや、がんばって喋ってますというやりとりをした)
ところでネットスーパーを初めて利用したけどめちゃくちゃ便利だった。当日に届くのすごくない?もしかしてみんなもう知ってるんですか?
コンビニに行かないだけで、体調以外はほとんど普段の休日と変わらない生活だった。仕事がない日の歩数が16歩とかの人間なので。
父からはホテル療養を勧められたけど、熱が酷くて動けないとかじゃない限りホテルより自宅の方が楽だ。特に喉をやられてるときに食べ物・飲み物を自分で選べないのはきついと思う。
どうせ暇なんだし漫画とか大人買いして読んだりしたかったけど、セルフ誕プレやコンタクトレンズの購入時期が重なってすでにまあまあな出費が決定しているので耐えた。
耐えた上でブラックジャック全集をめちゃくちゃ読んだ。2年ぐらい前に突然読みたくなってKindleで大人買いしたやつ。
何回読んでもめちゃくちゃ面白いしピノコかわいいしBJの顔がいいしけっこう雑な暴言を吐いたりしていて良い。
3回に1回ぐらい「そこで終わるんかい!?」という展開になるあたり漫画の自由さを思い知らされる。
学生のときに読んでいたら制作に影響が出ていたかもしれないな。
長くなったけどそんなかんじで3月前半を過ごしました。
今はすっかり元気になって仕事にも復帰している。
復帰一発目の現場がめちゃくちゃ体力仕事かつ高所作業という鬼仕様だったおかげで強制的に体力も復活した。筋肉痛は免れなかった。
療養中おやすみしていた腹筋ローラーも再開して、先日は免許の更新に行ったし月末に美容院の予約もしたのでわりとしっかり活動している。
あと誕生日前にピアスも増やした。
暑くなる前に安定してくれるといいな。
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