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泡風呂はたのしい

9月も終わるじゃねーか。
なんなんだこのスピード感は。

とういうようなことを9月末ぐらいに書いていたらしい。

もはや月イチすら諦めてしまったが、なんか書きたいなーという気持ちはずっとある。
日記や購入品などあったことを報告するかたちではなく、常日頃あたまのなかで繰り返しているようなことを文字にできたらいい。

というのを具現化したものが、ダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊の新刊「キリンに雷が落ちてどうする」だ。
恐山が毎日更新しているnote「居酒屋のウーロン茶マガジン」という日記から抜粋したエッセイのようなもの。

ぼくはウロマガには登録していないが、記事の冒頭のみを毎日楽しみに読んでいる。基本的には雑多な内容を箇条書きで羅列していることが多いため、冒頭部分だけでも面白いのだ。
しかし、これまで読めなかったいわば本編が詰まったのがこの本だ。
出版決定から発売まで結構長く感じたのはやはり楽しみだったからだろう。(そんなに興味があるならウロマガ登録すればいいのにね)

日記といいつつ、ほとんどは「その日あったできごと」ではない。
できごとをきっかけにして恐山が思考したことが300頁以上にわたってむぎゅっと詰め込まれている。

自分はよく一人のときに頭の中でずっと何かを(相手がいる体で)説明していたり、「いつも思うけどこれってこうなんだよな」みたいなことを繰り返し考えていたりする。
ひとりごととは違う気がする。
寝る前にぼんやりしていると今までの嫌なエピソードや忘れたい思い出が勝手に脳内に浮かんでくるのと少し似ている。
考えようと思って考えてるわけじゃなくて、自分の意思とは無関係に常にそうなってるかんじ。

「キリンに雷が落ちてどうする」は、そんなほとんど無意識の思考を日記として言語化したものの集合体だ。
その日あった出来事の記録でなく、その日あった思考の記録。
たった数行のしょうもない思いつきだったり、死生観や人生観に関わる答えの出ないこと、かと思えば突然短編小説が混じっていたりする。
その雑多さが、ほんとうに恐山の頭の中をただ眺めているような気持ちにさせる。

また、加筆修正されているとはいえ、言語感覚や文章表現はさすがの品田遊先生だった。
オモコロの動画や匿名ラジオでも、会話の中でよくそんな引き出しを瞬時に開けられるなと唸るような的確な表現を出してくるが、文章で読むと違った衝撃がある。

自称・他称含めて恐山本人のことを「インターネットの嫌な奴」と評されているが、この本や配信での発言を鑑みるに、ものすごい性善説のもとに生きている「インターネットの善をめちゃくちゃ信じている、嫌な奴」なんじゃないかと思う。


ぼく個人の近況といえば

・ツアーでド田舎を巡る
・景色がいいと嬉しいことに気付く
・歌が好きなことを再認識する
・仕事をめちゃくちゃ放置している
・手指のケアを怠っている

などです。
泡風呂はクナイプのバスミルクを使っているよ。

楽しいあまり泡立てすぎてiPadがピンチに

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